工学部研究紹介 研究詳細

スパコンによる超大規模シミュレーションで、複雑な流れを解明する
岩石内部の2相流シミュレーション(界面張力による挙動の変化)。白い部分が岩石間隙内に圧入した超臨界流体(a)低い界面張力の場合(b)高い界面張力の場合
私たちの周りにはたくさんの「流れ」があります。水や空気の流れ、血液の流れ、動く飛行機や車の周りに発生する空気の流れなど様々です。これらの「流れ」を解明と予測するために、従来では力学の方程式を立て数学解析または実験に基づく研究が行われてきました。コンピューター技術の急速発達により、数値シミュレーションが益々重要な役割を果たしてきています。更に複雑な流れを解明するため、計算問題の高精度化、高効率化または大規模化は必要不可欠であります。このため、私は低コストながら演算性能の高いGPUを大量に搭載するスパコンを用いて、高性能流体シミュレーション計算手法の開発を取り組んでいます。このような有力なツールを用いて、血液やリンパ液など生体の流れの解析から、地下水環境のコロイド流れの解明まで幅広い応用が期待できます。

蒋 飛

Jiang Fei

研究関連キーワード
  • 数値解析
  • 高性能計算アプリケーション
  • 数値流体力学
  • 混相流