工学部研究紹介 研究詳細

鉄鋼材料の組織制御、特性評価と特性に及ぼす水素の影響に関する研究
粒径が異なる材料での水素チャージと未チャージ材の破面
冶金的側面を強調して水素の影響に関する研究に取り組んでいます。オーステナイト系ステンレス鋼は水素適合材料として認められている材料の一つですが、強度が比較的低いことが欠点です。高圧水素ガス機器のコスト低減にとって高強度材の適用は非常に有効であるため、耐水素性に優れた高強度鋼の開発が求められています。しかし、高強度鋼は水素脆化に敏感であることが知られています。このような背景により、私は結晶粒微細化をオーステナイト系ステンレス鋼に適用する着想に至り、超微細粒オーステナイト系ステンレス鋼の水素適合性に関する研究を実施しています。結晶粒微細化は材料強度向上に対して非常に有効であることはよく知られています。また組織だけではなく、化学成分も水素適合性と強度に非常に大きな影響を及ぼします。炭窒化物などを用いて、強度増加あるいはき裂進展抵抗という効果があります。

MACADRE ARNAUD PAUL ALAIN

Arnaud Macadre

研究関連キーワード
  • 材料設計・プロセス・物性・評価
  • 破壊
  • 疲労
  • 環境強度