工学部研究紹介 研究詳細

ゲリラ豪雨は舗装で凌げ!エコで丈夫な透水性舗装の開発
透水性舗装の模型を作成し、浸水させた状態で繰返し載荷することで舗装としての強度を確認する
梅雨や台風のシーズンが来ると毎年、都会で住宅が水に漬かったり、道路に水があふれて車が動けなくなったりしているニュースをよく目にします。このようなゲリラ豪雨や都市水害は現代社会の大きなリスクのひとつであり、世界的規模で、大きな問題となっています。
道路の舗装を透水性の材料に変えることによって雨水を舗装の下に浸み込ませ、一時的に貯留したり、地下に浸透させたりすることができれば、ゲリラ豪雨時にも道路の冠水や住宅の浸水を防ぐことが可能です。これが透水性舗装です。車道の面積は都市全体の約30%にも及ぶと言われており、これを透水化した場合の治水効果は大きいと期待されます。また透水性舗装は、地下水涵養やヒートアイランド緩和など、都市環境を改善するエコな舗装でもあります。道路としての機能を確保しながら、優れた治水性能とエコ性能を兼ね備える舗装にはどんな材料や構造がふさわしいか、そんな研究をしています。

中島 伸一郎

Nakashima Shinichiro

研究関連キーワード
  • 岩盤工学
  • 舗装・瀝青材料
  • 地盤の挙動
  • 廃棄物地下保存・処分