工学部研究紹介 研究詳細

光や電波など電磁波を応用したシステム開発
~光通信素子から無線電力伝送システム~
効率的なワイヤレス電力伝送システムの開発
(a)入出力用ループコイル、(b)スパイラル共振器、(c)システム特性測定風景
これまで、電気的・磁気的な力の加わる電磁場の数値解析や光や電波などの電磁波を利用した社会に役立つデバイスの開発に携わってきました。
まず、光通信用の多機能分岐デバイスの開発を行ってきました。(電気信号ならば簡単なのですが、光信号では特別な工夫が必要です。光信号版の多機能たこ足コンセントと言ったところでしょうか。)
最近では、電磁場の作用を利用して、電源ケーブル無しに電力を送る効率的な無線(ワイヤレス)電力伝送システムの開発を行っています。写真に示すように、同システムは、入力された交流電力を(a)ループコイルを用いて(b)スパイラル共振器(渦巻き状に巻いた銅線)に供給します。そして、電磁エネルギーとして受け手側のスパイラル共振器へと送り、受け手側ループコイルを通して電気機器(車などの移動体)へ供給するものです。電気自動車などへのケーブル無し充電や走行中車両への電力伝送を目指しています。

堀田 昌志

Hotta Masashi

研究関連キーワード
  • 波動利用工学
  • マイクロ波・ミリ波・テラヘルツ波
  • 光デバイス・光回路
  • 電気有効利用