学術資料展示館のwebサイトに掲載している「水銀鉱床分布図」が現代化学(2016年7月号)に掲載されました

学術資料展示館のwebサイトに掲載している「水銀鉱床分布図」が現代化学(2016年7月号)に掲載されました

(平成28年8月1日掲載)

山口大学工学部「学術資料展示館」が作成し、Webサイトに掲載している水銀鉱床分布図が、化学月刊誌で広く読まれている「現代化学」((株)東京化学同人)2016年7月号に掲載されました。

水銀鉱床分布図は、現代化学(2016年7月号)の水銀鉱床の特徴と水銀利用による歴史的な健康被害(奈良の大仏、伊勢白粉、水俣病)及び2013年に水銀を含む製品の製造や輸出入を規制する「水俣条約」が採択され、本年度中に発効することを述べた「歴史に刻まれた水銀の光と陰」の中に掲載されています。

水銀鉱床分布図は、以前にも『ここまでわかった!縄文人の植物利用』(工藤雄一郎 国立歴史民俗博物館准教授編(2014.1.6発行、新泉社))で縄文時代の漆器の赤色顔料の原料である朱(赤色硫化水銀)が北海道の水銀鉱床由来である可能性を示す資料として掲載されました。

小松館長(大学院創成科学研究科応用化学分野・教授)は「様々な分野で展示館の資料が取り上げられ、その分野の研究に役立つことが出来、大変嬉しく思います。またこの度の掲載内容も大変興味深い解説ですので、一読されることをお勧めします。」と述べています。