創成科学研究科 山本修一教授が化学工学会 学会賞を受賞しました

創成科学研究科 山本修一教授が化学工学会 学会賞を受賞しました

(平成29年4月26日掲載)

創成科学研究科応用化学分野 山本修一教授が平成29年3月6日(月曜日)に平成28年度の化学工学会 学会賞を受賞しました。

【受賞概要】(化学工学 Vol.81 No.4 (2017)p.217より転載)

抗体に代表されるタンパク質医薬品の製造プロセスでは、クロマトグラフィー精製操作が不可欠となっている。山本修一氏は、クロマトグラフィー精製技術の重要性にいち早く着目し、物質移動現象、生物化学工学に立脚した、生物分離工学に関する研究を進めてきた。特に、これまで経験や勘に基づいて実施されていたタンパク質のイオン交換クロマトグラフィー精製を対象として、いくつかの化学工学的モデルを構築し、これらを用いたタンパク質や水溶性高分子修飾タンパク質などの分離機構解析において、世界的に優れた独創的な研究成果を上げている。これらのモデルはYamamoto modelとして広く知られており、バイオ医薬品企業において精製プロセスの開発、設計、運用に活用され、その有用性が実証されている。また、これらのモデルはモノリス型クロマトグラフィーなどの新規分離剤開発と評価にも役立っており、生物分離工学の体系化とその応用に大きく貢献している。 このように、山本修一氏の業績は、化学工学会学会賞に十分値するものである。