日本画家 馬場良治氏による講演会「文化財修復技術の現状と課題」を開催

日本画家 馬場良治氏による講演会「文化財修復技術の現状と課題」を開催

(平成29年12月4日掲載)

11月24日(金曜日)、吉田キャンパスの大学会館において日本画家の馬場良治氏による講演会「文化財修復技術の現状と課題」を開催しました。

本講演会は本学の山口学研究センター研究プロジェクト「山口から始める文化財修復と日本画の新潮流」の一環として開催されたもので、馬場氏には本プロジェクトに対する助言と総合監修を担っていただいています。

岡学長の挨拶に始まり、本プロジェクトの研究代表者である堤宏守教授(創成科学研究科工学系学域応用化学分野)から山口学研究センターの取り組みと本プロジェクトについて紹介があった後、馬場氏による講演が行われました。講演では、平等院鳳凰堂や功山寺など、馬場氏が直接携わった文化財修復現場の写真を示しながら、修復に伴うエピソードや苦労話をお話いただきました。さらに「文化財の修復は画材(顔料、膠等)の成分や組合せ等が大きく影響するため、これらの分析や作用機序を山口大学の研究者と連携しながら明らかにすることで、新しい修復方法を確立したい。」とも述べられました。当日は学外から多くの方にお越しいただき、学生や教職員を含め約150名が先生のお話を興味深く伺いました。

馬場良治氏
講演会の様子