学部長年頭あいさつ

（平成30年1月4日掲載）

新年、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

工学部・創成科学研究科では3000名近くの学生が19歳から27歳という人生の中でもっとも輝いている時間を宇部の地で過ごします。工学教育は、このフレッシュな学生に対し、工学の専門的知識を得ることや自分のアイディアを具体化しそれを新たなイノベーションに結びつけるための創造力を育成することや自分のアイディアをうまく周囲に伝えるコミュニケーション能力を備えることも重要なミッションですが、それ以上に倫理教育も重要なミッションです。

この倫理教育の充実のため、学部教育では「産業倫理」が、大学院創成科学研究科では山口大学の特徴である知財教育と「研究者行動規範特論」が開講され、工学部・創成科学研究科のミッションの達成のため、しっかりとした理学、農学、工学の各分野におけるイノベーションに結びつける共通教育や知財、倫理教育を行うことで、イノベーション創出に貢献できる理系人材を一体的に養成します。

残念ながら、昨年、工学分野では品質偽装の話題が絶えませんでした。日本が誇る新幹線でさえ重大インシデントが発生してしまいました。モノづくりで世界をリードしなければ、我が国の未来はありません。工学部・創成科学研究科が育成する人材は、しっかりとした倫理を身に着けた上で、エンジニアとして、工学分野で幅広く活躍してくれると信じております。ご期待ください。

山口大学工学部長 進士 正人