重点大学連携事業推進のため三浦房紀副学長、創成科学研究科の清水則一教授らがインドネシア・ウダヤナ大学を訪問しました

重点大学連携事業推進のため三浦房紀副学長、創成科学研究科の清水則一教授らがインドネシア・ウダヤナ大学を訪問しました

(平成30年3月22日掲載)

3月1日(木曜日)、2日(金曜日)に三浦房紀副学長(国際連携担当)、創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野の清水則一教授らが大澤高浩准教授(ウダヤナ大学・山口大学兼任)と共にウダヤナ大学を訪問し、同学のA.A. Raka Sudewi学長、I Nyoman Gde Antara学術研究担当副学長、I Putu Gede Adiatmika大学院研究長、NPG Suardana工学部長らと個別に会談し、大学間および大学院・学部連携などについて意見交換を行いました。

これまで、同大学とは、2007年に理工学研究科との部局間協定、2010年に大学間協定を結び、同大学構内に山口大学国際連携オフィスを設置、2010年からは、文部科学省・宇宙利用促進調整委託を受け、大学院博士前期課程においてリモートセンシングと環境科学を主専攻とするダブルディグリープログラムを実施しています。さらに、ダブルディグリープログラム修了者の博士後期課程進学の促進、最近では、本学工学部グローバル人材育成における学部学生の短期派遣、国際総合科学部学生の留学派遣が行われ、両大学の教育・研究の双方向の連携協力が展開しています。重点大学連携事業はこのような両大学の連携を一層図るために、特に「衛星リモートセンシング」をテーマに共同研究の推進、人材育成に取り組んでいます。

このたびの訪問では、ウダヤナ大学からの要請で、清水教授が土木工学を専攻する大学院生、学部生約70名を対象に特別講義「Displacement Monitoring Using Satellite Technology for Risk Management」を行い、自然災害や地盤安定の監視のための宇宙技術の最新の利用について多くの実例を挙げながら説明しました。事例には、インドネシアの広域地盤沈下や鉱山斜面の安定監視が含まれ、それらはウダヤナ大学から本学清水研究室に留学している二人の博士後期課程学生の成果のため、出席した学生は大きな関心を持ち活発な質問がありました。また、行事の合間を縫って、グローバル人材教育で留学している本学工学部2年生7名(社会建設工学科5名、応用化学科1名、知能情報工学科1名)と懇談しました。生活の違いにやや戸惑いを見せつつも、全員快活にプログラムに参加している様子でした。

その後、在デンパサール日本国総領事館総領事に表敬訪問を行いました。総領事らはすでに本学からの派遣留学生と面会し、学生の活発な様子をご覧になっていて、本学の取り組みを高く評価されました。

今回の訪問によって、本学とウダヤナ大学の連携は実質的に着実に進んでいることが確認され、本事業が本学の取り組む他の大学間国際連携のモデルとなることが一層期待されます。

ウダヤナ大学Raka学長との会談(左から三浦副学長、Raka学長、清水教授、大澤准教授)
清水教授の特別講義風景(写真ウダヤナ大学提供)
ウダヤナ大学に留学中の本学工学部2年の学生たち
(前列7名、写真ウダヤナ大学提供)