創成科学研究科博士前期課程の栃木茜さんが「16th World Conference of the Associated Research Centers for the Urban Underground Space」においてYoung Inquirer Award(Engineering & Others)を受賞しました

創成科学研究科博士前期課程の栃木茜さんが「16th World Conference of the Associated Research Centers for the Urban Underground Space」においてYoung Inquirer Award(Engineering & Others)を受賞しました

(平成30年11月19日掲載)

2018年11月5日から7日に香港において、ACUUS(Associated Research Centers for the Urban Underground Space)が主催する16th World Conferenceで、本学創成科学研究科博士前期課程建設環境系専攻2年の栃木茜さんが、Young Inquirer Award (Engineering & Others)を受賞しました。

本会議は、都市の地下空間の利用に関して、建築、土木、経済など様々な分野の技術者、研究者、実務者、行政関係者らが2年に一度集い、研究やプロジェクトの成果について発表や情報交換を行います。今回は世界約20ヶ国から300名を超える参加者があり、16の基調講演とプロジェクト・一般報告に加え、選ばれた100を超える研究発表がありました。

受賞の対象となった栃木さんの研究論文は「ASSESSMENT OF IMPRESSIONS OF UNDERGROUND SPACES BASED ON QUESTIONNAIRES USING VIRTUAL REALITY IMAGES(バーチャルリアリティ画像を用いたアンケート調査に基づく地下空間に対する人々の印象評価)」で、共著者は福岡大学助教の今泉暁音さん(本学博士後期課程修了)と創成科学研究科の清水則一教授です。この研究では、地下空間デザインを支援することを目的にアンケート調査を実施し、デザイン要素として、地下空間の形、色彩、空間内部のテクスチャーを取り上げ、様々な形と色とテクスチャーで構成された地下空間を3次元バーチャルリアリティ画像で表現し、その印象をアンケート被験者に「快適な、わくわくする、退屈な」などの多数の形容詞で評価してもらい、集計した結果を分析して印象を表す形容詞とデザイン画像で構成される「知覚マップ」を作成します。作成された知覚マップは、コンセプトとなる印象を設定すると、それにふさわしいデザインが推奨され、地下空間デザインを系統的に行うことが可能となります。

本研究は、地下空間を対象としたデザインについて、これまでにない考え方と手法を提案し、将来の新しいデザイン手法の研究に大きく貢献するものと評価されました。今後、地下空間デザインが本学の特徴ある研究としてますます発展することが期待されます。

ACUUS2018で研究発表する栃木茜さん
バンケットの席上で表彰を受けた栃木茜さん(左から二人目)、共著者の今泉暁音さん(中央)と清水教授(右から二人目)(左端:ACUUS会長のKaliampakos(カリアムパコス)教授、右端:学術委員会委員長Ling(リン)氏)
賞状(Young Inquirer Award (Engineering & Others))