国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟利用実験候補テーマに創成科学研究科の三上真人教授のテーマが再び採択されました

国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟利用実験候補テーマに創成科学研究科の三上真人教授のテーマが再び採択されました

(平成31年3月27日掲載)

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の2018年度「きぼう」利用フィジビリティスタディ(FS)テーマに、創成科学研究科工学系学域機械工学分野の三上真人教授が研究代表者を務める日米共同研究チームが提案した実験テーマ「ランダム分散液滴群の燃え広がりと群燃焼発現メカニズムの解明-2(Group Combustion-2)」が採択されました。

本公募は、JAXAが国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の船内環境の特徴を最大限に活用して、国の科学技術イノベーション政策への貢献や自由な発想に基づく独創的かつ先導的で国際的に高い水準の研究を推進するため、フィジビリティスタディテーマ(FSテーマ)の募集を行ったものです。自由な発想に基づく独創的かつ先導的で国際的に高い水準の成果が期待できるテーマを募集する「一般募集区分」では、17件の応募があり、三上教授らの提案を含む7件のFSテーマが採択されました。選定後は、早期の軌道上実験の実施を目指し、JAXAと研究者とが協力して実験計画の詳細化、技術検討等のフィジビリティスタディを行い、2年以内に宇宙実験の実現性の目途を立てる予定です。

三上教授は2017年度にISS「きぼう」実験棟初の燃焼実験である「ランダム分散液滴群の燃え広がりと群燃焼発現メカニズムの解明(Group Combustion)」を研究代表者として実施しており、燃料液滴群の群燃焼発現限界付近において新たに観察された特異な燃焼挙動などを明らかにしてきています。今回採択された実験はこの「Group Combustion」実験の後継実験の「Group Combustion-2」です。良質の長時間微小重力環境を利用することで、地上実験では予想されない新たな現象の発見とその背後にあるサイエンスの解明が期待されます。

ISS「きぼう」での燃焼実験(2017年撮影)(提供JAXA)
国際宇宙ステーション(ISS)(提供JAXA/NASA)

(採択情報URL)
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/2018_select.html
(関連情報URL)
2017年実施ISSきぼう実験「Group Combustion」
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/second/gcem/