創成科学研究科機械工学系専攻の金澤亮さんらがこども環境学会2019年大会で優秀ポスター発表賞を受賞

創成科学研究科機械工学系専攻の金澤亮さんらがこども環境学会2019年大会で優秀ポスター発表賞を受賞

(令和元年8月22日掲載)

2019年5月19日(日曜日)にこども環境学会2019年大会「こどもにやさしいまちの居場所」が北九州市で行われ、大学院創成科学研究科機械工学系専攻博士前期課程1年の金澤亮さんら(共著者:Kevin Jay Singh、鈴木崚介、花朱迪、陶婷、小柴満美子(山口大学、写真下)、横田澄絵、久保田健夫(聖徳大学)、仙田満(東京工業大学)、谷口新(大妻女子大学)、大豆生田啓友(玉川大学)、渡邊英則(ゆうゆうのもり幼保園)、張山昌論(東北大学))の研究発表「創発性・協働性を促す外遊び中の発話の園児間構造分析が示唆する発達」(写真上:発表風景)が優秀ポスター発表賞に選ばれました。

生活環境が豊かになった現代社会で、こどもが本来、遊びを通して自発的に問題を発見したり創造的に仲間と協働し解決する方法を学んでいた外遊びの機会が失われつつあると言われています。一方で、子どもが外遊びを介してどの様に高次な機能を学習し発達しているのかを、定量診断することは極めて困難です。そこで、人間の高次機能の情報を表現する信号のひとつ、言語に着目し、外遊び中に複数の子どもたちが発した言葉を複数日間記録し単語間の同期性などを構造可視化する共起ネットワーク・イメージングにより、子ども間の関係性や語彙の発達推移などの定量再現的な予測を工学・医学・教育学の学際チームで開発し、山口大学が本報告例を纏めました。

本技術は、山口大学ものづくり創成センターおよび大学研究推進体「情育を考える生涯教育システム形成」が進める次世代創成人材育成支援技術開発推進の一環であり、高次機能発達診断や教育分野のAI開発に寄与し得るものと期待され、同領域の実践研究者が600名以上集まったこども環境学会参加者に「次世代を示唆する技術」として多くの支持を頂きました。