「第2回山口大学・環境DNA研究センターシンポジウム~環境DNA研究の最前線と企業の取り組み~」を開催しました

「第2回山口大学・環境DNA研究センターシンポジウム~環境DNA研究の最前線と企業の取り組み~」を開催しました

(令和元年9月24日掲載)

2019 年9月 17 日(火曜日)に国際ホテル宇部において、第2回山口大学・環境DNA研究センターシンポジウム~環境DNA研究の最前線と企業の取り組み~が開催されました(主催:環境DNA研究センター、共催:グローカル環境・防災学研究会、後援:環境DNA学会、土木学会中国支部)。シンポジウムでは環境DNA研究の第一人者である宮正樹氏(千葉県立中央博物館 生態・環境研究部長)をお招きし特別講演をいただいたことに加え、2名の研究者、関連企業3社が取り組みや今後への期待について講演を行いました。シンポジウムには官公庁、民間企業、一般の方々、大学から110名が参加し、引き続き行われた懇親会にも50名の参加がありました。参加された方々は環境DNA研究に深い関心を持たれており、積極的な質疑が飛び交い、大変有意義な場となりました。また、報道機関の取材もあり、本センターへの期待の高さがうかがわれました。

翌日にはエクスカーションを行い、環境DNA研究センターの分析施設を見学していただき、大変ご好評をいただきました。

【講演内容】
1) 開会挨拶
山口大学大学院創成科学研究科・准教授(環境DNA 研究センター長) 赤松 良久
2)「環境DNAメタバ—コーディングが可能にした魚類群集構造の時空間動態モニタリング:データ駆動型の新たなアプローチ」
千葉県立中央博物館・生態・環境研究部長 宮 正樹
3)「環境DNAを用いた山陰地域の汽水湖における生物モニタリング調査の最前線」
島根大学 学術研究院 農生命科学系・助教 高原 輝彦
4)「環境DNAメタバーコーディングで紐解く淡水魚類相と土地利用の関係性~実践研究の事例紹介~」
山口大学大学院創成科学研究科・特命助教 中尾 遼平
5)「持ち運びのできるリアルタイムPCR装置―様々な環境モニタリングへの応用―」
日本板硝子株式会社 ビジネスイノベーションセンター ライフサイエンス商品部 部長 川口 磨
6)「海藻場のモニタリングを対象とした環境DNA活用に向けた取り組み」
大成建設株式会社 技術センター 社会基盤技術研究部 高山百合子
7)「環境DNA分析技術を用いた環境調査事例:いであ(株)の取り組み」
いであ株式会社 環境創造研究所 遺伝子解析室 中村匡聡
8)閉会挨拶
山口大学・学長 岡 正朗

環境DNA研究センターHP:http://cedna.kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/

開会挨拶を行う赤松センター長
会場からの質問に答える宮氏
閉会の挨拶をする岡学長
翌日行われた環境DNA分析室の見学会