創成科学研究科 藤田悠介准教授らが2019年度土木情報学論文賞を受賞しました

創成科学研究科 藤田悠介准教授らが2019年度土木情報学論文賞を受賞しました

(令和元年10月4日掲載)

創成科学研究科工学系学域の藤田悠介准教授、秋田大学大学院理工学研究科の田口岳志助教、創成科学研究科工学系学域の浜本義彦教授が、2019年度土木情報学論文賞を受賞し、9月26日(木曜日)から27日(金曜日)に開催された第44回土木情報学シンポジウムで表彰されました。

この賞は、前年の土木学会論文集F3(土木情報学)に発表した論文の中で、独創的な業績を挙げ、土木情報学における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をなしたものと認められた論文に対して授与され、本年度は2件の論文が選出されました。

藤田准教授らの受賞論文の題目は「コンクリート構造物の外観検査のための画像合成および半自動ひび割れ評価」(土木学会論文集F3(土木情報学)Vol.74(2018)No.1に掲載)です。論文では、コンクリート表面のひび割れ評価のために、従来の画像処理法に人の認識を組み合わせることにより、処理精度の向上と撮影の省力化を可能とする半自動システムを提案しており、その有効性が示されたことが評価されました。

受賞した藤田准教授は、「近年、AIを活用した研究が盛んに行われていますが、学習のための膨大なデータを必要とすることが実用上の課題です。私たちの研究では、機械学習に従来の画像処理技術や人の知見をうまく取り入れることにより小規模のデータで実用できる方式を開発しています。様々な分野で応用できる技術を構築していきたいです。」と意気込みを語っており、今後の研究の発展が期待されます。

表彰式の様子
受賞した藤田准教授(写真左)と蒔苗耕司氏(土木学会 土木情報学委員会 委員長/写真右)