創成科学研究科建設環境系専攻の山口皓平さんが令和元年度水工学論文奨励賞を受賞しました

創成科学研究科建設環境系専攻の山口皓平さんが令和元年度水工学論文奨励賞を受賞しました

(令和元年11月8日掲載)

創成科学研究科建設環境系専攻の山口皓平さん(赤松研究室)が、令和元年度土木学会水工学委員会水工学論文奨励賞を受賞し、11月4日に開催された第64回水工学講演会で表彰されました。水工学論文奨励賞は、主たる著者として水工学論文集に掲載された論文が、独創性と発展性に優れ、水工学の発展に対し大きな貢献をなし得ると判断された成果であって、かつ、水工学講演会での発表が明快で要領を得たものであった将来性を有する若手研究者に対して授与されるものです。

論文題目は「河川における環境DNA含有物質の動態に関する基礎的研究」であり、共著者は山口大学の赤松良久准教授、福岡工業大学の乾隆帝准教授、山口大学大学院創成科学研究科博士後期課程の河野誉仁さん、日本工営㈱の後藤益滋氏(山口大学大学院創成科学研究科流域環境学講座・共同研究員)、九州大学の栗田喜久助教です。本論文では、近年注目を集めている環境DNA(水・土壌・空気中に存在する生物由来の微量なDNA)について、河川中の環境DNA含有物質の動態を現地実験とそれを再現するシミュレーションによって明らかにしています。環境DNAを含む物質の動態については未解明な部分が多いですが、水理学的な検討によりその動態を解明したことが高く評価されました。なお、山口大学では2018年7月に環境DNA研究センターが設置されており、本研究はセンターメンバーによる協働の研究成果です。

受賞した山口皓平さんは「当研究は共著者の皆様や研究室のメンバーのお力添えによるものが大きく、研究室全体としての功績であり、このような名誉ある賞を受賞したことを大変嬉しく思います。今後も研究活動に精進してまいります。」と述べています。

参考:環境DNA研究センターホームページ