大学院創成科学研究科博士後期課程環境共生系専攻1年の小口瞳史さんが自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました

大学院創成科学研究科博士後期課程環境共生系専攻1年の小口瞳史さんが自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました

(令和2年3月24日掲載)

3月5日(木曜日)、大学院創成科学研究科博士後期課程環境共生系専攻1年小口瞳史さんが、自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました。

この賞は、自動車技術に関連した優れた研究を行った大学院修了者を公益社団法人自動車技術会が表彰するものです。対象となった研究テーマは、「コンロッド仕様がディーゼルエンジンの放射騒音特性に与える影響」です。ディーゼルエンジンの排気ガス低エミッション化の観点から予混合化を進めた燃焼方式が有効ですが、その燃焼方式の適用負荷範囲は騒音が過大となることで制限されるため、騒音低減手法の開発が必要です。本研究では、エンジンにおけるコンロッドの仕様を変更することにより、ピストン―コンロッド連成振動数をエンジン固有振動数からずらし、二段燃焼時の消音スパイク効果との相乗効果により、熱効率を低下させることなく大きな騒音低減効果を得られることを示しました。

受賞に対して小口さんは、「普段から自動車関係メーカーの方々と共同で研究をさせていただいており、学会発表や論文掲載も自動車関係の学会・学会誌を主としております。中でも一番関わりのある自動車技術会からこのような賞を頂けることは非常に名誉であり、研究を支えていただいている皆様には感謝の気持ちしかありません。研究生活も3年間が経ち、エンジンの燃焼騒音を研究する意義・面白さも大分わかってきました。今回の賞を励みに、これからも努力を重ねてより良い研究にしていきます。」と感想を述べています。

(賞状を手に取る小口さん)