大学院創成科学研究科電気電子情報系専攻の大西敬介さんが2019年度電気学会中国支部奨励賞を受賞しました

大学院創成科学研究科電気電子情報系専攻の大西敬介さんが2019年度電気学会中国支部奨励賞を受賞しました

(令和2年11月02日掲載)

創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程1年(発表当時)の大西敬介さんが、2019年10月26日(土曜日)に鳥取大学で開催された第70回電気・情報関連学会中国支部連合大会において2019年度電気学会中国支部奨励賞を受賞しました

この賞は、電気工学を学ぶ学生の向学心向上と優秀な学生の育成を目的に、優秀な論文発表をした学生を表彰するものです。

大西さんは学部4年生の時に卒業研究をもとに、「学生実験に用いる1ターン超伝導コイルの検討(大西敬介・寒川太郎・村田卓也・原田直幸)」と題して、電気電子工学科の2年生が学習する「電磁気学」や「電気回路」などの理解を深めるための実験として、液体窒素中で使用できる超伝導テープ線材を用いて1ターンのコイルを作製し、電源を使用せず永久磁石を用いて電磁誘導によりコイルに電流を流し、コイルで発生する磁場からコイルに流れる電流の変化やコイルの接続抵抗を実験することを発表しました。この実験教材の特徴は、電源を必要とせずコイルに100Aを超える電流を流すことができること、単純なコイルを用いているので実験結果と学習内容との対応がイメージしやすいこと、設備面で導入が容易なことです。

現在、創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程2年の大西さんは超伝導・電子材料工学研究室において、-196℃の液体窒素で冷却すると電気抵抗がゼロになる超伝導コイルの接続抵抗の評価方法の研究に取り組んでおり、その研究成果をこの教材の実験方法や解析方法などにフィードバックすることが期待されています。

受賞した大西敬介さん
賞状