創成科学研究科機械工学系専攻千頭勇斗さんがILASS-Asia 2020で発表した論文がBest Paper Awardを受賞しました

創成科学研究科機械工学系専攻千頭勇斗さんがILASS-Asia 2020で発表した論文がBest Paper Awardを受賞しました

(令和2年11月26日掲載)

大学院創成科学研究科博士前期課程機械工学系専攻1年の千頭勇斗さんが、2020年10月24日~25日に中国の鎮江市(Zhenjiang)でハイブリッド開催されたThe 21st Annual Conference on Liquid Atomization and Spray Systems – Asia (ILASS-Asia 2020)においてオンライン発表を行った論文がBest Paper Awardを受賞しました。

対象となった研究論文は、「Study on the appearance of cool flame in flame spread over fuel droplets at high pressure in microgravity」(著者:Yuto CHIKAMI, Kodai MATSUMOTO, Takehiko SEO, Masato MIKAMI)です。国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」において2017年に行われた燃焼実験「Group Combustion」(研究代表者:創成科学研究科機械工学分野三上真人教授)の結果から、燃料液滴間の燃え広がりにおいて目に見える熱炎だけでなく、目に見えない冷炎が発生する可能性があることが示唆されました。これを受けて本論文では、近赤外カメラを用いて冷炎を間接的に検知し、液滴まわりに形成された熱炎により加熱された別の液滴まわりには、①熱炎が発生する場合、②冷炎のみが発生して熱炎に移行しない場合、③冷炎も発生しない場合の状態が、液滴間隔に依存して変化することを初めて明らかにしました。

受賞に対して千頭さんは、「初めての国際会議において、Best Paper Awardを受賞でき大変光栄です。日々の研究の成果をこのような形で高く評価して頂けたこと、非常に嬉しく思います。この賞を受賞するにあたり、原稿の添削をしてくださった三上先生を始め、研究に協力頂いた皆様に深く感謝いたします。この賞を励みに、より良い研究となるよう努力していきます。」と喜びの言葉を述べています。

受賞論文第一著者の千頭優斗さん
論文賞表彰状