大学院創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻の黒川陽太さんが電気通信普及財団テレコムシステム技術学生賞を受賞しました

大学院創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻の黒川陽太さんが電気通信普及財団テレコムシステム技術学生賞を受賞しました

(令和3年4月14日掲載)

2021年3月26日(金曜日)に大学院創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻3年の黒川陽太さんが、電気通信普及財団のテレコムシステム技術学生賞を受賞しました。

この賞は、学生または大学院生が在学中に行った情報通信の普及、発展、振興に関わる研究論文等を技術的、工学的観点から評価し、授与するものです。

対象になった論文は「Passage of Faulty Nodes: A Novel Approach for Fault-TolerantRoutinogonNoCs」で 現代のコンピュータのCPU(演算装置)として広く用いられている マルチコア/メニーコアのための、耐故障性を有する高速な通信方法を提案しました。従来の通信方法では、故障箇所を迂回するために通信遅延が増加するという問題を抱えていましたが、本提案手法では、これまでに全く考えられてこなかった故障箇所を通過できるような通信を可能にすることで、この問題を解決することを示しました。本提案手法は、少量の回路を追加することで、通信遅延を大幅に削減できるだけでなく、同時に、通信装置であるルータの回路量も削減できることが評価されました。

受賞に対して黒川さんは、「今回、このような名誉ある賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。 昼夜問わず指導してくださいました福士先生に感謝申し上げるとともに、今後、情報通信技術のさらなる発展に貢献できるよう、精進したいと思います。」と感想を述べています。