工学部機械工学科の加藤舞さん、林大智さん、原侑花さんが日本機械学会中国四国学生会第51回学生員卒業研究発表講演会において優秀発表賞を受賞

工学部機械工学科の加藤舞さん、林大智さん、原侑花さんが日本機械学会中国四国学生会第51回学生員卒業研究発表講演会において優秀発表賞を受賞

(令和3年4月14日掲載)

山口大学工学部機械工学科4年の加藤舞さん、林大智さん、原侑花さんがそれぞれ、2021年3月4日にオンライン開催された日本機械学会中国四国学生会第51回学生員卒業研究発表講演会において優秀発表賞を受賞しました。

この賞は、当卒業研究発表講演会において発表された卒業研究の中から優秀と認められたものを表彰するものです。

対象となった発表の内容と受賞者の言葉は以下のとおりです。今後、大学院においてさらなる研究の発展が期待されます。

題目:竹と廃プラスチックとの低温共熱分解による固形物の高位発熱量および生成物収率の混合率依存性(加藤舞、田之上健一郎、佐々木祐太)

概要:竹と実際の廃プラスチック組成に相当するプラスチックによる混合物の熱分解実験を行いました。そして、生成したチャーの色を観察し、生成物収率を測定し、竹と廃プラスチックとを混合させたときの高位発熱量の混合率依存性や温度依存性について論じました。この高位発熱量の変化の原因を究明することは、未利用バイオマス資源の一つである竹と廃棄物資源のプラスチックとを有効に利用する上で重要な鍵となります。

受賞者の言葉:この度は、このような賞を頂きましたこと、大変嬉しく思います。これもひとえに、研究活動においてご指導下さった先生、先輩方のお陰であり、大変感謝しております。今後もこの研究を進め、更なる発展に邁進致します。

題目:SCM415とSCM440の熱処理による水素感受性の変化(林大智、合田公一、Arnaud Macadre、小田卓也)

概要:水素社会の実現に不可欠な構造材料として、焼き入れ焼き戻しマルテンサイト鋼(低合金鋼)に注目しました。炭素含有量の異なる鋼の硬さを調整し、水素感受性、いわゆる水素脆化度を調べました。その結果、炭素含有量にかかわらず、硬さおよび引張り強さにより水素感受性が決定されること、引張り強さは1100MPaを超えると、水素脆化度が高くなり、引張り特性が極端に低下することが明らかになりました。

受賞者の言葉:この度、このような賞をいただき誠に光栄です。先生方をはじめ、同僚や先輩が支えてくださったおかげで、1年間充実した研究生活をおくることができました。今後の大学院での研究において、課題に対して様々な面から向き合い、解決できるように努力していきたいと考えています。

題目:液滴干渉を考慮したパーコレーションモデルを用いたランダム分散液滴群の群燃焼発現に関する研究(原侑花、千頭勇斗、松本昂大、瀬尾健彦、三上真人)

概要:航空エンジンにおいて燃料噴霧が安定燃焼するためには燃焼領域が噴霧全体に及ぶ群燃焼が必要です。本研究では、群燃焼発現を記述するためのパーコレーションモデルの開発を行いました。微小重力場で得られた二液滴間隔に応じた燃え広がり限界距離の変化をモデルに組み込むことで、ランダム分散液滴群の局所液滴干渉が群燃焼発現限界に与える影響、その限界付近での燃え広がり挙動に与える影響について調べました。

受賞者の言葉:この度は、このような賞をいただき、大変嬉しく思います。日々ご指導くださる先生方、先輩方や切磋琢磨し合える研究室の皆様のお陰であり、大変感謝しております。この賞を励みに、今後も研究に専念したいと思います。

受賞者の加藤さん、林さん、原さん