「第3回時間防災学セミナー」が開催されました

「第3回時間防災学セミナー」が開催されました

(令和3年8月24日掲載)

2021年7月28日(水曜日)、WEBにて「第3回時間防災学セミナー」(地域防災・減災センター主催、グローカル環境・防災学研究会共催)が開催され、大学、民間企業、その他一般から150名が参加しました。

時間防災学とは本学が掲げる「時間学」と「防災学」を融合し、100~1000年の時間スケールで災害の起こり方と防災のあり方を考究する学術領域で、工学、理学だけでなく歴史学、考古学、地理学、社会学、経済学、農学、医学など様々な分野の研究者を集め、文理融合した新しい防災研究領域として開拓していくことを目指しています。地域防災・減災センターでは、昨年から「時間防災学セミナー」と題したセミナーシリーズを開催しており、第3回目を迎える今回は岡山大学学術研究院環境生命科学学域准教授の樋口輝久先生を講師にお招きしました。

講演では、広島県福山市で多数発見された江戸期の砂防施設である砂留について、ドローン調査や現地踏査といった土木工学的調査と古文書解読を組み合わせ、どこにいつ砂留が築造され、またそれがいつ修復されたのかを解明することにより、地域の防災・減災につなげようとする研究についてご講演いただきました。新しい視点を学ぶことができ、大変有意義なセミナーとなりました。

地域防災・減災センターHP:http://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~cldpm/index.html

【講演内容】
講師:岡山大学学術研究院 環境生命科学学域 准教授 樋口輝久
講演題目:「歴史的砂防施設“砂留”の実態調査にもとづく土砂災害危険地域の抽出と災害発生頻度の推定」