創成科学研究科の中原 佐 准教授が日本機械学会奨励賞(研究)を受賞しました

創成科学研究科の中原 佐 准教授が日本機械学会奨励賞(研究)を受賞しました

(令和4年5月18日掲載)

大学院創成科学研究科工学系学域機械工学分野の中原 佐 准教授が日本機械学会奨励賞(研究)を受賞し、2022年4月21日(木曜日)、日本機械学会2021年度定時社員総会(明治記念館)において表彰されました。この賞は、機械工学または広く産業社会に関わる主として研究上の業績をあげた新進気鋭の会員個人に贈賞されます。

対象となった業績は 「感光性複合材料を用いたマイクロデバイスの研究」です。

近年、試薬量の削減や検査時間の短縮、携帯性の向上等を目的に、1つのチップ上に複数のマイクロデバイスを集積化させる、マイクロ総合分析システム(μ-TAS: Micro-Total Analysis Systems)の研究が進められています。本研究では、μ-TASの発展に向けて感光性材料と微粒子を混ぜ合わせた感光性複合材料を用いて磁気および光熱駆動型のマイクロデバイスを開発しました。磁気駆動型マイクロデバイスの研究では、流体制御を担うマイクロバルブおよびマイクロポンプを製作しました。また、光熱駆動型マイクロデバイスとして、蛍光顕微鏡の励起光照射によって温度上昇が得られるマイクロヒータを製作しました。上記の研究は簡易的な製作工程と新たな機能性を実証しており、今後の発展が期待できます。

受賞に対して中原 佐 准教授は、「このたびは、栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。ご指導くださいました先生方、ご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。引き続き、研究、教育活動に励んで参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントしています。