「第6回防災・減災講演会」が開催されました

「第6回防災・減災講演会」が開催されました

(令和4年7月11日掲載)

2022年6月29日(水曜日)、WEBにて「第6回防災・減災講演会」(地域防災・減災センター、グローカル環境・防災学研究会共催)が開催され、大学、民間企業、その他一般から354名が参加しました。

講演会では静岡大学防災総合センター教授の牛山素行氏から、20年以上にわたるデータの解析により風水害の人的被害は主に土砂、洪水により溢れた水、増水した河川への接近が原因であることが具体的な事例とともに紹介されました。また、洪水や土砂災害の犠牲者の多くがハザードマップ等で色付けされた危険箇所で遭難していることから、ハザードマップ等を確認しておくことの重要性が示されました。しかし同時に、ハザードマップで示されていない危険箇所があることも具体的な事例とともに示されました。

避難とは必ずしも避難所に行くことではなく難を避けることであり、例えば水害時の避難については流れる水に近づかず、少しでも高いところに行くことが一番重要であることが強調されました。私たちはとかく分かりやすい一律の判断基準を求めがちですが、難を避ける方法は個々の置かれた状況により異なるため、各自が情報を得て判断する必要があることを改めて認識させられた大変有意義な会となりました。

地域防災・減災センターHP:https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~cldpm/index.html

【講演内容】
講師:静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行 氏
講演題目:「洪水・土砂災害は 起こりうることが・起こりうるところで-」