創成科学研究科環境共生系専攻の藤井公博さんが令和3年度地盤工学会賞論文賞(英文部門)を受賞しました

創成科学研究科環境共生系専攻の藤井公博さんが令和3年度地盤工学会賞論文賞(英文部門)を受賞しました

(令和4年8月8日掲載)

大学院創成科学研究科環境共生系専攻博士後期課程3年の藤井公博さんが令和3年度地盤工学会賞論文賞(英文部門)を受賞しました。

受賞論文名は“Development of geosynthetic-reinforced soil embankment resistant to severe earthquakes and prolonged overflows due to tsunamis”です。2011年の東北地方太平洋沖地震による鉄道盛土の津波被害を踏まえ、地震及びその後の津波に対して粘り強く抵抗する土構造物の開発に取り組んだ技術成果です。模型実験により、津波越流によって盛土が侵食され、破壊に至るメカニズムを解明し、耐震性を有する工法として多くの実績があるジオテキスタイル補強盛土に着目して、盛土内に敷設したジオテキスタイルが越流抵抗に大きく寄与することを実証しました。地震津波対策としてジオテキスタイル補強の新たな利用を切り拓いた独創性の高い成果として評価され、この度の受賞となりました。

受賞に関して藤井さんは、「今回の受賞を糧として、現在進める学位論文の研究に生かすよう尽力します。」と述べています。