創成科学研究科化学系専攻の加藤亜蘭さんが第71回高分子討論会において優秀ポスター賞を受賞しました

創成科学研究科化学系専攻の加藤亜蘭さんが第71回高分子討論会において優秀ポスター賞を受賞しました

(令和4年11月14日掲載)

大学院創成科学研究科(工学系)博士前期課程化学系専攻1年の加藤亜蘭さん(藤井研究室)が、2022年9月5日(月曜日)から7日(水曜日)に北海道大学札幌キャンパスで開催された第71回高分子討論会において優秀ポスター賞を受賞しました。

対象となった研究テーマは、「優れた力学特性を有する全固体高分子電解質の物性―構造相関:金属イオン種依存性」です。電解質と高分子を組み合わせた固体高分子電解質は、Liイオン電池をはじめとする蓄電デバイス用電解質材料として世界的に活発に研究が進められていますが、その高分子網目が本質的に不均一であることから機械的強度が著しく低く、イオン伝導性に乏しいといった課題が山積しています。本研究では、ポリエチレングリコールを基礎骨格とする多分岐高分子を用いて結合欠陥がほとんど存在しない「均一網目全固体電解質」を開発し、高分子網目中の金属イオンの配位構造を分子レベルで明らかにしました。

今回の受賞について加藤さんは、「この度はポスター賞を受賞することができ大変光栄に思います。ご質問をいただいた沢山の先生方並びに学生の皆様に感謝申し上げます。この受賞を励みに、今後もより一層研究に精進してまいります。」と述べています。