創成科学研究科電気電子情報系専攻の佐飛優花さんが国際会議 ICIARE2022 において Best Paper Award を受賞しました

創成科学研究科電気電子情報系専攻の佐飛優花さんが国際会議 ICIARE2022 において Best Paper Award を受賞しました

(令和5年1月30日掲載)

2022年12月16日(金曜日)〜17日(土曜日)に Web 開催された国際会議 “The 10th International Conference on Innovative Application Research and Education (ICIARE) 2022” において、大学院創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程1年の佐飛優花さんが Best Paper Award を受賞しました。

Organized Session “Power electronics” で発表した論文題目は、‟Experimental Validation of Constant DC-Capacitor Voltage-Control-Based Strategy for an Active Power-Line Conditioner”( 著者:佐飛優花さん、山口大学のパワーエレクトロニクス教育研究分野の山田洋明准教授、田中俊彦教授、宇部工業高等専門学校のパワーエレクトロニクス研究グループの池田風花助教、岡本昌幸教授)で、EU や韓国ならびにタイなどの近隣アジア諸国で広く用いられている三相4線式配電線の電力品質保証に関する研究成果を発表したものです。また、日本国内では使用されていない配電方式であることから韓国の配電モデルを計算機シミュレーションに使用しており、Kunsan National University の Prof. Seong Ryong Lee が著者として加わっている国際共同研究の成果となっています。なお、田中俊彦教授以外の日本人著者は、山口大学から博士(工学)の学位を授与されています。

受賞した佐飛優花さんは、Active Power-Line Conditioner の制御プログラムに単純なミスがあり、あきらめて違う制御方式の検討を始めたときに本論文の研究テーマを見つけました。昨年の研究が全く進まない時期の経験が受賞につながり大変嬉しいです。実験を主とする研究は、研究が全くうまく行かないときにこそ、いろいろなヒントが出てくることを実感しました。」と喜びを述べています。指導に当たっている田中俊彦教授は、「前期課程の1年間の期間短縮が認められ博士課程に進学します。実験的なセンスが良く今後の研究生活が楽しみです。」と話しています。

田中教授は、「定年退職まで2年余りとなりましたが、地方国立大学の教育職員の本務である教育研究に全力を注ぎ電気電子工学分野における人材育成に最後まで貢献したい。」と語っています。

左から佐飛優花さん、Active Power-Line ConditionerとPE-Expert4