2014年度トピック一覧

2014年度トピック一覧

大学院理工学研究科機械工学専攻の石村祐宜さんが自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞
(平成27年3月26日掲載)

大学院理工学研究科機械工学専攻の石村祐宜さんが自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました。

この賞は、自動車技術に関連した優れた研究を行った大学院修了者を公益社団法人自動車技術会が表彰するものです。対象となった研究テーマは、「レーザー誘起プラズマを用いた燃料噴霧中における非接触点火手法の確立に関する研究」です。この研究では、内燃機関の高効率化を実現するための新点火システムの確立に向けて、燃料噴霧中におけるレーザー誘起プラズマによる点火特性を実験的に調べており、非接触点火手法の確立に向けた新たな多くの知見を得てきています。今後の自動車技術の発展への貢献が期待されます。

UCL化学科を訪問
(平成27年3月25日掲載)

本学が研究における重点連携大学として指定しているイギリスのユニバシティーカレッジロンドン(UCL)の化学科を、2015年3月9日から13日の5日間、工学部応用化学科の上村教授、中山教授、吉本誠准教授の3名が訪問し、今後の共同研究や国際交流活動の推進に向けてUCL化学科のJim Anderson教授をはじめとする多数のメンバーと話し合いを持ちました。UCL化学科と応用化学科の間では、これまでに長州ファイブにちなんだChoshu-Londonシンポジウムをはじめとして多数の博士課程大学院学生が留学するなどして、活発な交流がもたれています。本学の吉本誠准教授はこの訪問で自身の研究発表を行いました。今後の研究面での国際交流がいっそう活発になることが期待されます。

写真は、訪問した工学部教員3名とUCL化学科若手研究者のTom Sheppard博士(右)とHugo Bronstein 博士(左)です。

今井剛教授が、日本水環境学会国際活動賞を受賞
(平成27年3月23日掲載)

3月17日(火曜日)に大学院理工学研究科今井剛教授が公益社団法人日本水環境学会国際活動賞を受賞しました。本賞は、良好な水環境の保全ならびに創造に寄与する国際的な活動として特に優れたものに贈られるものです。

対象となった活動は「International Conference on Fermentation Technology for Value Added Agricultural Products」への支援で、今井教授は第1回から毎回この国際会議の開催に関わってきたこと、さらに20年近くにわたるコンケン大学との持続的な研究交流(毎年のように学生及び教員の派遣・受入を実施)ならびに人材育成支援(コンケン大学から本学に文部科学省国費留学により2名の博士後期課程学生を受入)等が評価されました。

2015年7月末にタイ国コンケンにて「The 6th International Conference on Fermentation Technology for Value Added Agricultural Products」が、発展途上国の農業関連産業(特に発酵産業を中心に)の農産物、農作物残渣に付加価値を持たせるための最新技術の発展、それに伴って生ずる廃水・廃棄物による環境問題の解決(浄化はもとより再生可能エネルギー等への変換によるリサイクル)を目的として開催されます。

理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん(博士後期課程3年)が電気学会論文賞Bを受賞
(平成27年3月18日掲載)

平成27年2月1日、大学院理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん(博士後期課程3年)が、電気学会論文賞Bを受賞しました。

本賞は平成26年度(第65回)電気・情報関連学会中国支部大会で講演した35歳以下の若手発表者の中から優秀発表者に対して贈呈されるものです。

受賞対象論文は「ディラックコーンメタ表面の時間領域透過特性測定」(永井翔太郎、真田篤志)で、グラフェンなどが持つディラックコーンエネルギーバンドを金属周期構造で人工的に実現したメタ表面に対して、時間領域測定によりその動作を解明したものです。

本賞は、その画期的な研究成果が学術的に高く評価され、顕著な功績があると認められたことによります。

理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん(博士後期課程3年)が電子情報通信学会学術奨励賞を受賞
(平成27年3月16日掲載)

2015年3月11日、大学院理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん(博士後期課程3年)が、電子情報通信学会学術奨励賞を受賞しました。

本賞は、電子工学および情報通信に関する学問、技術の奨励のため、有為と認められる新進の科学者または技術者に贈呈されるものです。

受賞対象論文は「ディラックコーン分散メタ表面の異常透過について」(永井翔太郎、真田篤志)および「異常透過特性を示すディラックコーンメタ表面の放射特性について」(永井翔太郎、松本 隆、真田篤志)で、グラフェンなどが持つディラックコーンエネルギーバンドを金属周期構造メタ表面で人工的に実現し、その動作を実験的に解明したものです。

本賞では、その画期的な研究成果が学術的に高く評価され、顕著な功績があると認められました。

平成26年度電気・情報関連学会中国支部連合大会で電気学会中国支部奨励賞を6名の学生が受賞
(平成27年3月11日掲載)

平成26年10月25日に福山大学で開催された平成26年度電気・情報関連学会中国支部連合大会でパワーエレクトロニクス研究室の学生6名が電気学会中国支部奨励賞を受賞しました。 同賞の審査対象となる発表件数は267件であり、このなかで最上位9件は電気学会論文発表賞Bを受賞し、残り258件の論文発表で優れたと認められる28名が電気学会中国支部奨励賞を受賞しています。 指導にあたった山田洋明講師ならびに田中俊彦教授は、多数の学生が受賞したことを嬉しく思うとともにさらに上位の賞を狙えるように研究を進めたいと話しています。

理工学研究科の永井翔太郎さんと永山務さんが電子情報通信学会中国支部奨励賞を受賞
(平成27年3月3日掲載)

平成27年2月27日(金曜日)、大学院理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん(博士後期課程3年)と永山務さん(博士後期課程2年)が、電子情報通信学会中国支部奨励賞を受賞しました。

本賞は、平成26年度(第65回)電気・情報関連学会中国支部大会で講演した電子・情報・通信に関する工学を学ぶ優秀な学生に対して贈呈されるものです。

永井翔太郎さんの受賞対象論文は「ディラックコーンメタ表面の時間領域透過特性測定」(永井翔太郎、真田篤志)で、グラフェンなどが持つディラックコーンエネルギーバンドを金属周期構造で人工的に実現したメタ表面に対して、時間領域測定によりその動作を解明したものです。この研究は、現在の無線機器の通信速度を一気に引き上げる将来の超高速無線通信を実現するための基盤技術となるもので、本賞はその成果が学術的に高く評価されたことによるものです。

永山務さんの受賞対象論文は「2次元座標変換共振器の共振モードと境界条件との関係について」(永山務、信末慶太、真田篤志)で、新たな変換電磁気学の概念を用いた座標変換共振器の共振特性を実験的に明らかにしたものです。この研究は、透明マントなどの新材料の実現に一歩近づく画期的な研究で、本賞はその成果に顕著な功績があると認められたことによるものです。

平成26年度 山口県立宇部高等学校SSH生徒中間発表会
(平成27年2月20日掲載)

2月18日(水曜日)、山口県立宇部高等学校SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)SS課題研究Ⅱの生徒中間発表会が宇部高等学校体育館で12時から行われました。宇部高等学校長の挨拶の後、理数科1年生によるポスター発表の後、2年生11グループが口頭発表を行いました。また会場では、ポスターセッションによる1年間の成果の発表も行われました。

インドネシアの学部間交流協定校と共催で国際会議を開催
(平成27年2月20日掲載)

平成27年2月14日~15日に、インドネシアのMalang Islamic University医学部と本学の共催で第1回国際会議「The 1st international Conference of Environmental Pollution and Human Health 2015 (IC-EPHH2015)」がインドネシア、マランKusuma Agrowisata Hotelにおいて開催されました。

山口大学工学部からは今井剛教授がPlenary Lecture「Development of novel disinfection process for water by CO2 with no use any chemicals」を行いました。次回の第2回は2017年に開催予定とのことです。

平成26年6月に山口大学工学部とMalang Islamic University医学部は学部間交流協定を締結しました。

創基200周年記念学術講演会
(平成27年2月10日掲載)

1月28日(水曜日)、2014年ノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学教授 天野浩先生をお招きして、本学創基200周年記念学術講演会を、工学部D棟11講義室をメイン会場として開催しました。このたびの講演会は、学生らの知的探究心を育むことを狙いとしており、研究活動などを通じて工学部の教員と交流のある天野教授にご講演いただくこととなりました。本学では、天野先生をプロジェクトリーダーとして平成25年にスタートした「研究成果発展事業スーパークラスタープログラム」の一翼を担う立場での連携により研究を推進しているところです。

講演会では「青色LED誕生までの道のり ~若者へのメッセージ~」と題し、本学の学生に「若い皆さんが将来ノーベル賞を受賞した際の参考のために」との前置きで、ノーベル物理学賞の受賞式や受賞の際のエピソードなどをユーモアを交えて披露、その後、青色LED誕生まで粘り強く研究を続けた苦労話、LEDの省エネへの貢献、医用分野への応用の可能性などについて分かりやすく講演されました。

また、講演会は遠隔講義システムを利用し、中継会場として工学部D21講義室、D31講義室および吉田キャンパスの大学会館へも同時配信され、全会場で一般市民を含む約800名の参加があり、多くの報道機関も取材に訪れるなど、ノーベル物理学賞受賞者の貴重な講演ということで関心の高さが伺えました。

講演終了後に、参加者から質問を受けて、「今の学生には、もっと野心を持って研究を行ってほしい」とこれからの未来を担う学生たちに熱いメッセージを送りました。

最後に岡学長から天野先生に感謝状と記念品が授与され、講演会は大盛況のうちに終了しました。

「社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座(ME山口)成果報告会・特別講演」を開催
(平成27年2月10日掲載)

2月2日(月曜日)に、山口グランドホテルにおいて、本年度の社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座(ME山口)事業成果について報告会と特別講演会を開催し、山口県内から約90名の方々の参加がありました。

報告会では、進士工学部長より開会挨拶の後、工学部麻生教授が「事業の意義と概要」と題して県内企業・自治体へのヒアリングによる山口県内の社会基盤の維持管理に係る人材育成のニーズ調査結果について報告しました。また、昨年11月に実施したトンネル試行講座について、工学部吉武准教授が「ME養成試行講座の実施とその成果」と題して発表しました。事業報告後、長崎大学工学部松田教授により「長崎県でのインフラ維持管理の事例と広域連携への取組」についての特別講演を行っていただきました。最後に工学部中田教授よりこれからの取組の紹介を兼ねた挨拶を行い、成果報告会を終了しました。

本学は、文部科学省の「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業において、「インフラ再生技術者育成のための地域ニーズを反映した学び直しカリキュラムの開発」が採択されています。この事業は、インフラ再生技術者を養成するためのカリキュラムを産官学で検討するものであり、平成26年度はトンネルを対象とした試行講座を実施いたしました。

リアウ大学工学部と山口大学工学部が学術交流協定を締結
(平成27年2月2日掲載)

1月15日(木曜日)に、インドネシア・リアウ大学において学術交流協定および学生交流協定の締結式が行われました。

Adrianto Ahmad工学部長、Fajril副学部長, Suwitno副学部長、Dalil副学部長, Wahiyu Hidayat副学部長、Manyuk Fauzi土木工学科学科長、Bahruddin化学工学科学科長、Bapak Febrizal電気工学科学科長の臨席のもと、今回の協定の世話役であったSigitStikno土木工学科教授の経緯説明に続いて工学部長の挨拶があり、山本浩一准教授が進士学部長の代理として山口大学の紹介と協定書の内容に関する説明を行いました。

学術交流協定調印後、山本准教授による特別講演「ブンカリス島における泥炭浸食に伴う環境問題」が行われ、リアウ大学工学部生約50名が聴講しました。リアウ大学は森林伐採や泥炭火災など、地球規模の環境問題の中心的な土地であるインドネシア国リアウ州の州立大学であり、現在リアウ大学土木工学科と当学部社会建設工学科との間で共同研究が行われています。今後の両大学間における学生・研究者交流等が益々発展することを願っています。

大阪市立都島工業高校による工学部訪問見学
(平成27年1月28日掲載)

1月27日(火曜日)に大阪市立都島工業高校の2年生79名が、工学部の訪問見学に訪れました。進士学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後グローバル技術者養成センター模擬講義としてCosta先生、Graeme先生の講義を受講しました。最後に赤田教授のバイオエタノールに関する模擬講義を受講しました。短時間でしたが大学の雰囲気を体験いただきました。

学部長新年挨拶
(平成27年1月5日掲載)

新年、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

これからの工学部の人材育成教育のミッションは、専門技術はもちろんのこと、自分の考えを上手に伝えるコミュニケーション能力をも兼ね備えたエンジニアを育成することと考えています。そのため、工学部では、海外への語学研修も積極的に実施しており、昨年度は全体の1割にあたる200名を海外に派遣しました。

従来、山口大学工学部の卒業生が県内に就職する割合は少ないのですが、これからは、地元企業の高い技術力と工学部のもつ先端研究が融合することで、将来を嘱望される工学系の学生が自分の一生をかけて取り組む仕事を宇部市や山口県の中にも作っていくことが、地方のイノベーションすなわち地方創生につながると信じております。

これからの地方の活力アップのために、若者の力をうまく生かしていけるように、教育内容や教育方法に関しても積極的に地域の皆さんの意見を聞きながらより充実した工学教育を実施していきたいと思います。

Go Global Japan expoに出展
(平成27年1月5日掲載)

平成26年12月21日(日曜日)に、文部科学省・経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援採択大学主催による「Go Global Japan expo」が関西学院大学を会場に開催され、山口大学もブース出展とプレゼンテーションを実施しました。

当日は下村博文文部科学大臣をはじめ、大勢の高校生と保護者の皆さまにご来場いただき、『山口大学案内』、『山口大学工学部附属グローバル技術者養成センター(GEDC)リーフレット』等の配付及び紹介を行いました。

また、GEDCのGraeme Gilmour 准教授によるEnglishプレゼンテーションも、英語での活発な質疑応答が行われるなど、大盛会のうちに幕を下ろしました。

防災・防火訓練を実施
(平成26年12月17日掲載)

12月4日(木曜日)、常盤キャンパスにおいて約90名の教職員・学生が参加し、防災・防火訓練が実施されました。

本訓練では本館棟南側4階を火元と想定し、自衛消防隊の編成、通報、初期消火、避難誘導、負傷者の搬送等の避難訓練が行われました。

その後、本館棟玄関前にて宇部・山陽小野田消防局の方より消火器の使い方について講習を受けた後、水消火器による消火器訓練が行われました。

最後に、宇部・山陽小野田消防局の講評を受けて、進士工学部長から南海トラフによる地震発生に備えて、平素から危機管理意識を高め備えておくことが重要との話があり、参加者の防災意識を高めることができた有意義な訓練でした。

第8回 Choshu-London シンポジウムを開催
(平成26年12月17日掲載)

2014年12月1日(月曜日)、常盤キャンパスにおいて、上村 明男医学系研究科教授が、英国University College London(UCL)から招へいした3名の研究者を迎え、8th Choshu-London Symposium in Chemistryを開催しました。

UCLは幕末に長州ファイブが留学した大学で、彼らを世話したWilliamson教授がUCL化学科・有機化学の教授であったことから、本学は、この分野での交流を積極的に進め、学術交流協定を締結し、博士課程学生の派遣並びにこのChoshu-Londonシンポジウムを継続して開催しています。また、現在、UCLを重点連携大学に選定し、研究連携の強化による研究力アップも目指しています。

シンポジウムでは、上條 真、西形 孝司両理工学研究科准教授が座長を務め、UCL化学科の若手研究者と本学の研究者それぞれ3名が研究発表を行い、研究者による活発な討論が行われました。約50名の参加者には学生も多く、彼らにとって海外研究機関の最新研究成果にじかに触れることのできる貴重な経験となりました。

今後も双方向の研究者交流・学生交流を通じて、信頼関係を強め、緊密な国際共同研究協力へと発展を進めて行きます。

第1回ようこそ先輩・セミナーを開催
(平成26年12月9日掲載)

12月2日(火曜日)に、工学部D22講義室において化学系修士1年生と学部4年生を対象とした「第1回ようこそ先輩・セミナー」が開催されました。

本学では、大学院博士前期課程におけるキャリアデザイン教育にアクティブラーニング(AL)の手法を取り入れた新規授業科目の開講を検討しており、本セミナーは工学部での本格実施に向けて試行として開催したものです。今回は、このセミナー開催を「ようこそ先輩プロジェクト」として、セミナーの企画から開催までの各工程を幹事となる大学院生が主体的に行う形を採ることで、ALの要素を組み込みました。

本セミナー開催に当たり、産学公連携における包括的連携協力の協定締結機関である宇部興産株式会社から多大なるご尽力を賜り、当日は堤宏守工学部副学部長の挨拶に続き、宇部興産株式会社 研究開発本部企画管理部研究推進グループリーダー・柏木公一氏による「宇部興産株式会社の会社紹介」、そして大学院修了後、就職された若手中堅社員である大田陽介氏、松下敏之氏から講演をいただきました。

企業で働く先輩の講演を通して、大学で学んだことが企業でどう生かされるのか、入社前後で働くことに対するギャップが生じた場合の乗り越え方など、学生にとって社会においての自己実現を考える良い機会となりました。

また、幹事学生にとっては、セミナー企画から開催まで、座学中心の講義では得られない、多くの事を学ぶ機会となりました。

次回(第2回目)は、同じく宇部興産株式会社から別の講師をお迎えして1月に実施する予定です。

三上教授・瀬尾准教授が日本燃焼学会論文賞を受賞
(平成26年12月8日掲載)

大学院理工学研究科三上真人教授(機械工学専攻)らの研究グループが、燃焼研究における学術上の顕著な功績のある論文の著者に対して贈られる日本燃焼学会論文賞を受賞し、2014年12月4日に行われた日本燃焼学会表彰式において表彰されました。受賞者は三上真人教授、前田敬之氏(元本学博士前期課程学生、現住友ゴム株式会社)、松井啓一朗氏(元本学博士前期課程学生、現いすゞ自動車株式会社)、瀬尾健彦准教授、ブラビジャヤ大学Lilis Yuliati講師です。

受賞対象の論文は国際的に権威のある燃焼研究誌のProc. Combust. Inst.に2013年に掲載された「Combustion of Gaseous and Liquid Fuels in Meso-scale Tubes with Wire Mesh」です。本論文は、金属メッシュを挿入した細径ガラス管内における火炎の定在性とメッシュによる再生予熱効果促進について実験的に調べ、さらに静電微粒化も用いることで、触媒や外部加熱を用いることなく消炎直径程度の管内での液体燃料の燃焼を世界で初めて実現したものです。

マイクロコンバスター(超小型燃焼器)は、次世代の超小型高密度エネルギー発生装置として、また、高効率超小型ヒータとして期待されています。液体燃料を用いるとそのエネルギー密度はリチウムイオン電池より二桁程度大きくなります。本研究成果は今後の液体燃料を用いたマイクロコンバスター研究および開発のベースとなると期待されます。

博士後期課程3年永井翔太郎さんが、2014 Thailand-Japan Microwave Best Presentation Awardを受賞
(平成26年12月5日掲載)

2014年11月26-28日にバンコク (タイ) で開催された 2014 Thailand-Japan Microwave (TJMW2014) において、大学院理工学研究科物質工学系専攻の永井翔太郎さん (博士後期課程3年) が、2014 Thailand-Japan Microwave Best Presentation Awardを受賞しました。

本賞は、電子工学および情報通信に関する学術または関連事業に関し業績ある者の表彰または奨励を行うもので、上記国際会議における若手発表者の中で最も優れた発表を行った者および優れた発表を行った者に対して贈呈されるものです。

永井翔太郎さんの受賞対象論文は「A V-Band Dirac Cone Metasurface with Extraordinary Transmission Characteristics」(Shotaro Nagai, Atsushi Sanada)で、グラフェン等の示すディラックコーン分散を金属周期構造メタ表面で人工的に実現することに成功したもので、このメタ表面の持つ異常透過特性を実験的に確認したものです。

本研究は将来の超高速無線通信を実現するための基盤技術となるもので、本賞ではその成果が学術的に高く評価されました。

博士後期課程 田中克弘さんが日本航空宇宙学会西部支部講演会2014にて最優秀学生講演賞を受賞
(平成26年12月3日掲載)

大学院理工学研究科システム設計工学系専攻博士後期課程一年の田中克弘(たなか かつひろ)さんが、11月28日に九州大学伊都キャンパスで開催された「日本航空宇宙学会西部支部講演会2014」にて、最優秀学生講演賞を受賞しました。この賞は、学生登壇者を対象とし、最も優れた研究発表を行った学生一名に贈られるものです。

発表題目は、「CO2大気突入環境を模擬するレーザー維持プラズマ風洞の作動特性の解明」で著者は、田中克弘、葛山浩、松井信、加藤泰生です。この研究では、宇宙機の惑星突入環境を正確に模擬できるレーザーを用いた新しい風洞装置の提案を目指しています。今回の講演では、レーザー風洞を火星や金星など二酸化炭素を大気主成分とする惑星への突入シミュレータとして用いるべく、数値解析を用いてその作動特性を詳しく調べました。

受賞に対して田中さんは、「このような賞を頂き、光栄で、また大変嬉しいです。審査員をはじめ、質問を頂いた会場の皆様、指導教員の葛山先生、共著者の静岡大学の松井先生、副指導教員の加藤先生、および研究室の仲間に感謝します。今回の受賞を励みに、さらなる成果を出せるよう研究に取り組みたいです。」と感想を述べています。

西形准教授が有機合成化学協会九州山口支部の優秀論文賞を受賞
(平成26年12月2日掲載)

大学院理工学研究科物質工学系学域准教授(テニュアトラック)西形孝司先生が、インパクトファクターの高い国際雑誌に掲載された研究業績に対して贈られる有機合成化学協会九州山口支部の優秀論文賞を受賞し、2014年11月17日に宇部興産株式会社(宇部市)で開催された第2回有機合成化学講演会において表彰されました。

今回の受賞は、応用化学系最高峰の雑誌であるJ. Am. Chem. Soc.誌(IF=11.44)に2013年に発表した「An Efficient Generation of a Functionalized Tertiary-Alkyl Radical for Copper-catalyzed Tertiary-Alkylative Mizoroki-Heck type Reaction」の業績が認められたものです。(論文掲載については本ホームページで既報)

受賞対象となった研究内容は、有機合成化学において難題の一つである3級アルキル基の末端アルケンへの導入を銅触媒によるラジカル反応により解決したものであり、医薬品や天然物をはじめとする様々な有用物質の効率的合成への応用が期待されます。

(写真左:宮田博之有機合成化学協会九州山口支部長と受賞の楯を持つ西形准教授)

鈴木祐麻助教が「エヌエフ基金研究開発奨励賞」を受賞
(平成26年11月25日掲載)

鈴木祐麻助教がエヌエフ基金研究開発奨励賞(環境・エネルギー部門)を受賞し、11月21日に研究発表会および受賞式が行われました。この賞は、革新性と独創性が高くかつ科学や技術の進歩・発展が期待される研究開発に対して授与されるものです。

鈴木助教は2010年に山口大学に赴任後、電気修復法や不溶化処理などの汚染土壌処理技術に関する研究を通して、土壌に含まれる金属酸化物が重金属の挙動に与える重要性を明らかにしてきました。そして現在は、これらの研究で得られた知見を活用して先駆的汚染土壌浄化技術の開発に取り組んでいます。

【受賞テーマ】

微量金属酸化物に着目した重金属の土壌中挙動の把握、および『相変化を伴わない高効率・薬品無使用・省エネルギー型の先駆的汚染土壌浄化技術』への活用

「工学部事務職員同窓会」が開催されました
(平成26年11月25日掲載)

11月15日(土曜日)、昭和40年代に工学部の事務職員として在職された方々が集い、工学部事務職員同窓会が開催されました。

この会は、かつて工学部に事務職員として在職した退職者と現役職員が世代を超えて親睦を図る場として、楠元敏胤氏の発案により続けられているもので、今回で5回目となります。他の学部にはない和気あいあいで家族的な、まさに懐かしき古きよき時代の伝統を継承しているイベントです。

平成2年に第1回目が開催され、これまで平成9年、平成19年、平成23年に開催されており、先輩と後輩の枠を超えた語らいの場として今に至っています。

当日は、117名の会員(物故者44名を含む)のうち25名が出席されました。

出席者の最年長は、戦時中の昭和16年に工学部の前身である官立宇部工業専門学校に就職し、昭和59年度に退職された今年90歳を迎えた元電話交換手の方でした。

同窓会は11時から始まり、世話人による大学と工学部の概況説明の後、引き続き学内の施設見学が行われました。参加者の方々は、すっかり様変わりした事務室や年々新たな装いに様変わりする構内の様子に驚きながら時の流れを懐かしんでおられました。

その後会場を学生食堂に移して懇親会が開始され、思い出話に花が咲いたとのことです。なお、これまで会費の剰余金は、工学部福利厚生や工学部創立70周年記念事業へ支援いただいています。

社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座(ME 山口)を開催
(平成26年11月25日掲載)

山口大学では、文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」の採択を受け、産官の技術者を対象とした「社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座(ME 山口)」の試行講座を11月12日から14日までの3日間にわたり山口県教育会館および御山トンネルにおいて開催しました。

産官学連携による本取組みは、高度経済成長期に集中的に整備された社会インフラの老齢化が急速に進行する中で適切な維持管理技術の知識を有する技術者が不足しており、地域における社会インフラの維持管理技術の伝承と技術者養成が急務となっている現状を背景としています。

今年度は、岐阜大学小林孝一教授から岐阜県におけるメンテナンスエキスパート人材育成事例についての特別講演の後、維持管理試行講座を24名が受講しました。本取組みは、他大学とも連携の上、より良いプログラムの開発及び提供を目指しており、来年度からの本格的な講座開設を目指します。

工学部研究紹介冊子を発行
(平成26年11月19日掲載)

この冊子は、工学部に所属する約200名の研究者が今取り組んでいる一押しの研究を、研究成果が何に役立ちそうか(役立つ可能性を秘めているか)という観点から、できるだけわかりやすい文章でとりまとめたものです。

工学部の研究者が一生懸命に考えた「未来のカタチ」を是非ご覧ください。

産業界や行政、地域の皆さまにぜひご覧いただき、取り組まれている業務の改良や改善、新規異分野へのチャレンジなどを検討される際に、この研究シーズをご活用いただけると幸いです。

また、工学部への進学を考えている高校生の皆さんには、工学部のどの分野(学科)にどのような研究があるのか、進路選択のひとつの判断材料として利用してもらえればと思います。

本冊子は高校の進路指導室等へお配りしておりますが、Web上からもご覧いただけます。

https://www.eng.yamaguchi-u.ac.jp/10info/j_researchbook.html

PORSEC2014(汎海洋リモートセンシング国際会議)へ参画
(平成26年11月18日掲載)

2014年11月4日~7日開催のインドネシアのウダヤナ大学及び宇宙庁によるPORSEC2014(汎海洋リモートセンシング国際会議)へ理工学研究科の田中 佐教授、大澤 高浩准教授が実行委員として参画しました。

本学では、文部科学省 宇宙科学技術推進調整委託費(宇宙航空科学技術人材育成プログラム)の支援により「大学院の国際連携による衛星リモートセンシングの人材育成」事業をインドネシアのウダヤナ大学と実施しています。

PORSEC2014では、本学に留学中のウダヤナ大学の学生4名が研究発表やトレーニングに参加しました。

PORSEC2014については、ウダヤナ大学のHPからご覧いただけます。

博士後期課程 山藤知徳さんが、IUMRS-ICA2014 国際会議で Award for Encouragement of Research を受賞
(平成26年11月14日掲載)

本学理工学研究科の博士後期課程の山藤知徳さんが、2014年8月24~30日に行われたIUMRS-ICA2014 国際会議 (International Union of Materials Research Societies - The 15th International Conference in Asia) にて、Award for Encouragement of Research in IUMRS-ICA2014(奨励賞)を受賞しました。

IUMRSは世界12カ国のMRS学会の連合学会で、毎年各国で開催されているものでありますが、今回は福岡で28ヵ国、約2000人の参加者により盛況に開催されました。その中で山藤さんは、指導教員である藤森宏高准教授と共著で、(1)環境負荷の少ない非鉛系の強誘電体であるチタン酸ビスマスナトリウムの錯体重合法による低温合成と、(2)チタン酸ビスマスナトリウム強誘電体における高温でのビスマス欠損が及ぼす影響、の2件の講演を行い、最初の講演が受賞対象として選出されました。

山藤さんは本学の博士前期課程において期間短縮修了の制度により、1年間で修士号を取得し、博士後期課程に進学しております。藤森准教授は、これを機会に研究室内でのゼミの討論はできる限り英語で行うようにし、引き続き、世界で大きく活躍できる研究者を育てて行きたいと話しています。

中国地方測量競技大会で工学系学生が8位の好成績
(平成26年11月13日掲載)

多様な測量競技を通じて技術力や日ごろの鍛練の成果を競う「第47回中国地方測量競技大会」(主催:国土交通省中国地方整備局)が11月6日・7日の二日間、広島県庄原市の国営備北丘陵公園内で行われました。

山口大学は、平成18年3月に国土交通省中国地方整備局と包括的連携・協力に関する協定を締結し、本測量競技大会も人材育成の一環として毎年出場しており、今年度は、社会建設工学専攻博士前期課程1年の岡祐太郎さんと久野祐一郎さん、社会建設工学科4年の藤本雅大さんと寺田脩作さんの学生4名が山口大学代表として出場しました。本大会は昭和42年より開催されている伝統ある競技会であり、国交省や各県代表の自治体など、実務者チームが主体となる中で、唯一の大学生チームでした。

競技は基本測量(水準測量、トラバース測量)のほか、目測・歩測競技や被災状況資料作成など広範かつ実務的な種目で構成されており、正確で迅速な測量技術、豊富な知識に加え、適切な判断力とチームワークが求められます。

大会出場に向け、メンバーはキャンパスや周辺の公園で実地訓練を重ねました。大学の講義・実習で習得した知識・技術を磨いたほか、学年や所属研究室が異なるメンバーがチームワークを育んで臨みました。

当日は機敏な動作で各種目に取組み、事前訓練の成果を十分に発揮した結果として、120点満点中74点をあげ、総合順位8位(21チーム中)の好成績を収めました。

大会終了後には結果を精査し、効果的な練習や改善点について議論しました。本競技会参加を通じた一連の取組は、知識や技術力向上のみならず、自ら課題を見つけ、解決に向け取り組む姿勢を養う良い機会ともなりました。

応用化学科 協和発酵キリン株式会社にて会社見学
(平成26年11月13日掲載)

11月10日(月曜日)、応用化学科の1年生96名が協和発酵キリン株式会社 宇部工場と宇部蒲鉾株式会社の見学を行いました。応用化学科は化学・バイオ関連を担う人材を輩出しており、毎年1年生は山口県内の会社への見学を行っています。この会社見学会は、「化学・バイオ」という共通のキーワードを持つ会社を訪問することで、これを自らの将来を考えるスタートとするとともに、将来設計のヒントや自分自身の将来像イメージを学生に得てもらうことを主な目的としています。同時に、化学系企業が非常に多い化学立県である山口県の特色を企業から眺め、山口県内の会社がいかに我が国と世界を担っているかを学びます。「山口と世界」を知り、将来を考えるキャリア教育を行い、若い人材が山口から活躍するきっかけを作る目的として実施しているものです。

当日は2グループに分け、協和発酵キリンと宇部蒲鉾を交互に見学しました。

協和発酵キリンでは担当者より会社の概要の説明を受け、その後4グループに分かれて、医薬品ができるまでのDVDの視聴や工場内の原料倉庫からの搬出から製品の梱包までオートメーション化された最新の製造ライン施設を見学しました。

一方、宇部蒲鉾では「厚生労働省ものづくりマイスター」の資格を有する技術者から鮮魚の搬入、すり身にする工程、味付けや成型、加熱、包装等の各工程をガラス越しに説明を受けました。

この度の会社見学会では普段飲食している薬や蒲鉾などが原料から製品になるまでの工程を間近に学べ、充実した会社見学会となりました。またNHK山口、宇部日報社の取材も受け、1年生が自分の進路に参考になったことや見学した感想を述べました。

第65回常盤祭開催
(平成26年11月11日掲載)

11月1日、『Fizz ~青春はじける常盤(時は)キタ!!~』をテーマに第65回山口大学工学部常盤祭が開催されました。本年は雨天予報のため、体育館でのステージとなりましたが、幸いにも雨は本降りにならず、沢山の方にご来場いただくことができました。

実行委員長による開会宣言の後、恒例のお菓子まき、ケニア出身の留学生ラッパーによるオープニングライブやゲスト『ねごと』によるスペシャルライブなど、様々なステージイベントが行われ、会場は大いに盛り上がりました。

毎年恒例のビンゴ大会では、知能情報工学科有志がビンゴ専用スマートフォンアプリを開発し、たくさんのビンゴカードを管理できる工夫もなされました。

また、おもしろプロジェクト採択団体の『電脳飛行』が、作成した自動制御飛行機のデモンストレーションを行い、同じくおもしろプロジェクト採択団体の『ソーラーカーサークル』もソーラーカーの展示を行うなど、工学部の活動の一端を一般の方々に知っていただく良い機会となりました。模擬店には、はしまき、チュロス、フランクフルトなど様々な商品が並び、地域の方や多くの家族連れも見られ、例年に劣らぬ盛況な常盤祭となりました。

ご来場いただきました皆様に、改めてお礼申し上げます。

熊本県立熊本北高等学校PTAによる工学部訪問見学
(平成26年11月11日掲載)

11月7日(金曜日)に熊本県立熊本北高等学校のPTA23名が、工学部の訪問見学に訪れました。堤副学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後、熊本北高等学校出身の津々浦亮さんから大学紹介がありました。その後学食などでの昼食の後、吉田キャンパスへ移動しました。

小野田高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年11月11日掲載)

11月6日(木曜日)に小野田高等学校の1年生34名が、工学部の訪問見学に訪れました。進士工学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後、学食などでの昼食の後、本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴、最後に、図書館を見学し、短時間でしたが大学の雰囲気を体験いただきました。

平成26年度第2回常盤地区キャンパスクリーン作戦
(平成26年11月11日掲載)

11月6日(木曜日)14時30分から、「平成26年度第2回常盤地区キャンパスクリーン作戦」が実施されました。 学生・教職員922名が参加し、ビニール袋を片手にゴミ拾い・草刈り・溝掃除等に汗を流し、きれいなキャンパスとなりました。

工学部にハロウィンがやってきた
(平成26年11月7日掲載)

10月31日(金曜日)、工学部常盤キャンパスにハロウィン恒例の仮装学生が登場しました! 工学部事務室では、「トリック・オア・トリート(Trick or Treat.)」と唱える学生に学務課の職員がお菓子をプレゼント。写真をパチリ!キャンパスでの楽しい一コマです。

平成26年度 山口県立宇部高等学校SS課題研究Ⅰ開講式について
(平成26年10月21日掲載)

山口県立宇部高等学校のSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)SS課題研究Ⅰ開講式をE22講義室で開講しました。宇部高校は平成19年度から2期にわたりSSH指定校となっており、今年度は理数科1年生の40人が新たに受講を開始します。 本学では10月17日から1月30日の期間に本学7名の教員(山田洋明講師、赤松良久准教授、陳献教授、鵤心治教授、通阪栄一准教授、長篤志准教授、中塚晃彦准教授)が講義を行います。 宇部高校の生徒たちは7回の講義を受講した後、次年度以降のSS課題研究Ⅱに向けて、さらに学習を深めて行きます。講義に先立って開講式が行われました。進士工学部長の挨拶に引き続き、宇部高等学校の岩本龍治校長先生から挨拶があり、その後「パワーエレクトロニクスによる電力変換制御について」と題して山田洋明講師による第1回目の講義が行われました。

全日本学生室内飛行ロボットコンテストでベストクラフト賞を受賞
(平成26年10月17日掲載)

大学院理工学研究科機械工学専攻の学生ら6名(チーム電脳飛行)が9月27,28日に東京大田区総合体育館で開催された一般社団法人 日本航空宇宙学会主催の「第10回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」において、特別賞であるベストクラフト賞(三菱重工賞)を受賞しました。

本取組みは、本学が学生自主活動を支援する「おもしろプロジェクト(おもプロ)」の一環として支援しており、学生たちが約半年をかけて、チーム編成、機体・自動制御システムの制作、大会準備・出場を実施しました。製作機体「しらさぎ」の羽には、おもプロのロゴも施されています。

大会は、自動制御システムの完成度をさらに高めることの必要性など、次のステップ進むための課題発見の場でもありましたが、レーザー加工の肉抜きの美しさと、機体の状態をLEDで確認できる工夫が評価されての受賞となりました。

日本での産出が報告されていないフレッチャー鉱を萩市高山斑れい岩から発見し、資料展示館に展示しました
(平成26年10月16日掲載)

学術資料展示館の特別鉱石コーナーに、山口県萩市高山斑れい岩から産出した日本新産・稀産鉱物のフレッチャー鉱:Cu(Ni,Co)2S4を展示しました。

高山斑れい岩は萩市須佐に見られるかなり大きな塩基性深成岩岩体で、山頂付近は「須佐高山の磁石石」として国指定の天然記念物になっています。

この岩石は構成鉱物の量比により種々の岩相が見られ、比較的銅硫化鉱物(黄銅鉱や斑銅鉱)に富む岩相中に、黄銅鉱に包有されて我が国で最初のフレッチャー鉱が発見されました。

フレッチャー鉱(fl)は写真のように0.05~0.15mm大の粒状結晶として黄銅鉱(cp)に包有され、時に斑銅鉱とも共生して認められます。フレッチャー鉱は世界的に見ても非常に稀な鉱物で、国内の博物館では展示されていません。また斑れい岩のような深成岩からの産出は世界で最初の産出です。

尚、資料館Webの研究成果に詳細な記載を掲載しています。また本成果は日本鉱物科学会(2014年9月)で報告しました。

工学部学術資料展示館のページ

(文責:展示館館長 小松隆一)

井田悠太助教にマツダ財団が研究助成贈呈
(平成26年10月15日掲載)

大学院理工学研究科・井田 悠太助教が、マツダ財団より『多重リレー協調通信における最適パケット分割と適応変調を用いた高速・高品質化に関する研究』で研究助成を受けることとなり、10月9日(木曜日)工学部長室において進士大学院理工学研究科長同席により贈呈式が行われ、マツダ財団常務理事・事務局長である魚谷滋己氏から井田助教へ賞状が授与されました。

今年度はマツダ財団へ全国から401件の応募があり、助成対象25件を選出、その内の1件として井田助教の研究が選ばれたものです。さらに井田助教は25件の中から若手研究者を対象とし、選考委員会が特に優れた研究であるとみなした4件に贈られる「マツダ研究助成選考委員奨励賞」も副賞として受賞しました。

マツダ財団は、科学技術の振興と青少年の健全育成のための助成などを行うことにより、世界の人々が共に繁栄を享受し、心豊かに生きることのできる社会づくりに寄与することを目的として1984年10月に発足、今年度より30周年を記念し「マツダ研究助成選考委員奨励賞」が設けられました。井田助教は、その第1回目の受賞者となりました。

宇部高校国際交流学習の授業に工学部留学生が講師として参加協力
(平成26年10月14日掲載)

9月22日(月曜日)14時から約2時間にわたり、 宇部高等学校において理数科1年生の生徒を対象とした国際的なコミュニケーション能力の習得を目的とする授業に、工学部から留学生のInnocentさん(ウガンダ)、Andhitaさん(インドネシア)、Ashrafさん(エジプト)、Kanthimaさん(タイ)、Hugoさん(東ティモール)の5名が講師として参加しました。 留学生たちはパワーポイントを使って、英語で自国の文化や大学での研究を紹介しました。その後、グループに分かれ、宇部高校の生徒やコミュニケーション・サポーターの梅光学院大学の学生と共に自由に意見交換が行われました。留学生にとっても大変良い経験になりました。

「労働安全衛生概説2」
(平成26年10月10日掲載)

10月8日(水曜日)14:30-16:00、D11講義室において,「労働安全衛生概説2」が、平成26年度山口大学健康衛生週間活動の一環として、常盤事業場労働安全委員会・衛生委員会の主催で開催されました。

保健管理センター 平野 均 教授が、「衛生管理・応急処置」及び「院生・学部生のメンタルヘルスケア」について、ストレスとはなにか?というところからわかりやすく講習が行われました。受講者は24人でした。

韓国・群山大学長らが来学
(平成26年10月1日掲載)

本学の協定校である韓国の群山大学(Kunsan National University)からNa Eui-gyun学長、Baek Tae-hyun工学部長をはじめ10名の教職員が、9月24日(水曜日)から27日(土曜日)にかけて来学されました。

25日(木曜日)には、進士工学部長表敬訪問の後、工学部第3会議室にて第6回Joint Seminarを開催しました。翌26日(金曜日)には、岡学長を表敬訪問し、三浦副学長(国際・地域連携担当)も同席の上、今後の両大学間における学部を超えた学生及び研究者交流等の発展について活発な意見交換が行われ有意義な会談となりました。

工学部におけるJoint Seminarは毎年両大学持ち回りで開催しており、これまでは研究発表等の研究者交流を中心に実施してきましたが、今回の第6回Joint Seminarでは、工学教育・産学公連携・MOT・就職支援など幅広いテーマについて、以下プログラムのとおり発表や意見交換が行われ、活発に討論されました。

今回の来学を機に群山大学との連携が深まり、学生及び研究者交流等のさらなる進展につながることを願っています。

【The 6th Joint Seminar between KSNU and YUプログラム】
Lecture 1: Prof. Kim Dong-ik :I.A.C.F.(University-Industry collaborated education Program)
Lecture 2: Prof. Koh Seung-kee :“ The Saemangum Campus ”An Industry-University Convergence Campus in Kunsan-Saemangum National Industrial Complex
Lecture 3: Prof. Hiromori Tsutsumi :Collaboration between Industry and Yamaguchi University
Lecture 4: Prof. Ryu Kyung-hyun :KS-Edu Program
Lecture 5: Prof. Chung Tae-jin :The approach of Capstone Design for Engineering Education
Lecture 6: Prof. Takashi Saito :Engineering Education in the Faculty of Engineering at Yamaguchi University
Lecture 7: Prof. Kim Young-chul :Introduction to Business Incubator Center
Lecture 8: Prof. Hideaki Izumi :Initiative of Globalization by YUMOT
Lecture 9: Prof. Kim Deug-soo :Institute of Environmental Research and Constructive Engineering (IERC)
Lecture 10: Prof. Ayaho Miyamoto :Projects in the Research Centre for Environmental Safety(RCES)
Lecture 11: Prof. Toshihiko Tanaka :Career Education and Counseling for Students in Faculty of Engineering at Yamaguchi University

三浦房紀副学長が平成26年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞
(平成26年9月25日掲載)

平成26年9月10日、三浦房紀副学長(理工学研究科・教授)が、平成26年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞し、総理大臣官邸において表彰式が行われました。

この賞は、「『防災の日』及び『防災週間』について」に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するもので、三浦副学長は、災害時の情報の重要性を早くから認識し、平成13年より総務省中国総合通信局と共に災害時の防災情報システムの在り方の研究に取り組み、高齢者や障害者のような災害弱者の安全を守るための防災情報システムの開発を進めています。

さらに、平成21年からは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と衛星リモートセンシング技術を用いた災害情報収集、処理、伝達に関する先進的な共同研究を行うとともに、平成25年に組織されたJAXAの「大規模災害衛星画像解析WG」の委員長を務めるなど、防災対策の推進に多大な貢献をしたことが高く評価され、このたび受賞となりました。

平成26年9月16日、岡学長に三浦副学長から受賞の報告があり、学長から「山口大学としても名誉なことだと捉えています。防災に関しては日本のみならず、世界でも注目を集めているところです。三浦副学長の今後の活躍を祈念します。」とお祝いと今後の活動に期待が述べられました。

また、三浦副学長は「このたびの受賞、心の底から嬉しく思っています。9月10日に首相官邸で授賞式がありましたが、その厳かさ、首相以下列席の方々を見て、大変な賞を頂いたと、改めて身の引き締まる思いでした。防災の研究は一人でできるものではありません。多くの方々とのこれまでの活動が評価されたものと思っています。今回の受賞を励みに、今後も一層安全で安心できる社会の実現に努力していきたいと思っています。」と語られました。

平成26年度 山口県立宇部高等学校SSH生徒研究成果発表会開催について
(平成26年9月19日掲載)

9月17日(水曜日)、山口県立宇部高等学校SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)生徒研究成果発表会が渡辺翁記念会館で開催されました。宇部高等学校長より、SSH実施について関係機関への感謝の言葉が述べられた後、3年生4グループが口頭発表を行いました。 また、11グループによるポスターが貼り出され、ポスター発表も行われました。本学の担当教員も生徒たちの3年間の研究成果に熱心に耳を傾けていました。

理工学研究科 松田憲准教授が日本感性工学会平成26年度論文賞を受賞
(平成26年9月16日掲載)

平成26年9月4日、大学院理工学研究科の松田憲准教授が日本感性工学会大会平成26年度論文賞を受賞しました。

論文賞は、「International Journal of Affective Engineering」または「日本感性工学会論文誌」に所載のOriginal Articlesの中で、創意があり学術的に高い価値を有すると認められたものに授与されるものです。

受賞論文は、「CGで表現された人物に対して直感的に感性的な判断をする際に、人物CGと背景との適合度が、その認知過程に及ぼす影響を解明している論文である。心理学を基礎としながら、サイバー空間上での工学的存在である人物CGを綿密な実験により分析・評価しており、心理学、工学に多くの知見を与えるものである」との講評をいただきました。

<タイトル>
CGで作成された人物の印象形成に外見特徴と背景が及ぼす効果:反復接触に基づく検討
<著者>
松田 憲 山口大学
楠見 孝 京都大学
瀬島 吉裕 山口大学(現 岡山県立大学)
<掲載誌>
日本感性工学会論文誌 第12巻1号(2013.02発行)14回大会特集, PP.67-75

2014年度宇部高校SS課題研究Ⅱ(3年生)修了式について
(平成26年9月16日掲載)

平成26年9月10日(水曜日)、2014年度宇部高校SS課題研究Ⅱ(3年生)修了式が開催されました。この日の修了式はE21教室において開催され、進士工学部長の挨拶の後、進士工学部長から生徒代表の工藤将馬君に修了証が手渡されました。

引き続き、岩本宇部高校校長から挨拶があり、生徒代表の大原綾夏さんからのSS課題研究の活動の感想と謝辞が述べられました。修了行事終了後、各研究室に分かれて最終講義を受講しました。

電気学会産業応用部門部門活動功労賞を受賞
(平成26年9月12日掲載)

平成26年8月27日電気学会産業応用部門大会表彰式において、本学の教員が部門活動功労賞を受賞しました。これは、平成25年電気学会産業応用部門大会を山口大学吉田キャンパスで開催したことに対する表彰です。

大会は、平成25年8月28日から3日間行われ、発表論文数は500件を上回り、参加登録者数が1千名を超える規模で、盛会のうちに実施することができました。

写真は表彰後の集合写真で、左から大山和伸電気学会産業応用部門長、田中俊彦実行委員会委員長、久保洋実行委員会副実行委員長、平木英治実行委員会幹事(現、岡山大学)、船渡寛人論文委員会委員長(宇都宮大学)です。

本学留学センター永井涼子准教授も論文委員会幹事として表彰されましたが、当日はあいにく欠席いたしました。

なお、本大会を開催するに当たりご支援をいただきました関係者の皆様にはこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。

山口大学工学部公開学部説明会を開催
(平成26年9月1日掲載)

8月23日(土曜日)、工学部公開説明会を吉田キャンパスにおいて開催しました。本説明会は、台風接近のため安全を考慮して中止となった常盤地区オープンキャンパスの代替措置として実施したものです。

当日は、広報期間が短かったこともあり、来場者を心配しておりましたが、「学部概要説明会」「個別相談ブース」「TECフォーチュンカフェ」に、延べ400名の高校生や保護者をお迎えしました。

今回初の試みとして実施した、リケジョやグローバルな技術者を目指す高校生やその保護者の方を対象とする「TECフォーチュンカフェ」では、岡学長やヤマミィと写真撮影する高校生の姿も見受けられました。

この「TECフォーチュンカフェ」では、女子高生とその保護者に工学部への進学を検討いただくための資料展示やリーフレットの配布を行い、工学部の女性教員や女子学生との懇談の場を設け、参加された方々に好評いただきました。

また、工学部では、グローバル教育にも力を入れています。現在、文部科学省「グローバル人材育成推進事業」の一環として世界で活躍する技術者の育成を目的とした教育プログラムを実施しており、その内容紹介や関連する留学に関する説明も、このカフェで行いました。高校生や保護者の多くの方が、このプログラムに大きな関心と期待を寄せられていることを、説明した担当者も改めて実感することができました。

暑い中ご来場頂き、本当にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。

日本新産鉱物 ティール鉱及び赤錫鉱の展示(学術資料展示館)
(平成26年8月7日掲載)

山口大学工学部学術資料展示館の特別鉱石コーナーに、北海道豊羽鉱山から産出した日本新産で稀産鉱物の、ティール鉱及び赤錫鉱を展示しました。

豊羽鉱山は札幌から南西約40kmに位置する、銀、銅、鉛、亜鉛、インジウムその他金、錫、タングステンなど多金属を産した鉱脈鉱床型鉱山で、特に透明電極に用いられるインジウム産出量は世界最大の鉱山でした(2006年3月31日に閉山)。

鉱山の東南部に位置する空知𨫤の下部(L450)から我が国で最初にティール鉱や赤錫鉱が発見されました。ティール鉱の形状は写真のようで、1~2mm大の平板状で、塑性変形し易く湾曲したものをしばしば認められます。赤錫鉱はティール鉱と共生する黄錫鉱中に含まれ、肉眼的サイズのものは見られません。ティール鉱は薄板形状から鉱物愛好家に好まれていますが、詳細な研究は殆どありません。これらの鉱物についてEPMA分析で再検討を加えHP(研究成果に記載)で紹介すると同時に展示しました。

写真及び反射顕微鏡写真の説明は、展示館HPの研究成果に記載しています。

工学部学術資料展示館のページ

(文責:展示館館長 小松隆一)

山口県立岩国高校・徳山高校・山口高校の生徒による工学部訪問見学
(平成26年8月5日掲載)

8月1日(金曜日)に山口県立岩国高校・徳山高校・山口高校の理数科1年生120名が、工学部を訪問見学に訪れました。

進士学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本浩一准教授による大学の概要や工学部各学科の説明があり、その後グローバル技術者養成センター養成支援室長の山本節夫教授によるグローバル教育の説明およびCosta Luis 准教授によるミニ講義がありました。 休憩を挟み、各高校別の教室に分かれ、各高校出身の本学大学院生が「ようこそ後輩!」と題し大学での勉強や研究、キャンパスライフ全般の説明を行い、後輩達にエールを送りました。先輩の大学院生も高校生も、和気あいあいとした楽しい一時を過ごすことができました。

最後の閉会行事では生徒代表による謝辞があり、山口大学工学部のことが良く分かったという、うれしいアンケート結果をいただきました。

大学院理工学研究科 藤森宏高准教授が、トルコ Kutahya県知事を表敬訪問、現地新聞5社が報道
(平成26年7月28日掲載)

大学院理工学研究科(工学系)の藤森宏高准教授がトルコのKutahya県知事Kamil Saracoglu氏を表敬訪問しました。そのことが現地のGAZATE43, MEDYA KUTAHYA, YENI KUTAHYA, ZAFERの新聞4社と、国内最大手の1つであるMilliyet新聞のWeb版で報道されました。

トルコのKutahya県は、トルコ国内でセラミックス(陶磁器)を中心とした無機化学産業が最も盛んな温泉地域です。本学の所在地である山口県も、萩焼やカルシウムに恵まれた土地柄を生かした無機化学産業が盛んな地域であり、この2つの県には多くの類似点があります。

そのためKutahya県にある国立Dumlupinar大学の学長顧問(兼大学院理工学研究科長)であるHasan Gocmez教授は、かねてから藤森准教授の研究グループと密接な交流関係にあり、平成24年には、Dumlupinar大学のAhmet Karaaslan学長らが本学の学長を表敬訪問するため来日するなど、大学間の交流を重ねてきました。

現在本学では、平成24年度に採択された文部科学省「グローバル人材育成推進事業」により、工学部を中心にグローバルに活躍できる技術者の養成と、国際的に通用する教育プログラムの開発に精力的に取り組んでおり、Dumlupinar大学も重要な交流校のひとつです。

藤森准教授は、今回の訪問で大学関係者に加え、Kutahya県知事への表敬訪問、トルコ科学省や財務省の政府関係者との会談やユネスコから人間国宝に認定されたアート・セラミストのMehmet Gursoy氏との懇談等を行い、無機化学分野を始めとする交流先として極めて有用な地域であることを確認しました。

表敬訪問の際にKutahya県知事からは、歓迎の言葉と、両国の発展のためにあらゆることで協力を図って行きたいとの言葉がありました。

藤森准教授は、トルコはたいへんな親日国家であり、日本側も産官学の様々な分野で交流促進を図っているため、今後益々教育研究を通じて両国の交流に尽力して行きたいと話しています。

中国・四国工学教育協会賞を受賞
(平成26年7月23日掲載)

平成26年7月2日(水曜日)、山口大学工学部附属工学教育研究センターが、平成26年度中国・四国工学教育協会賞を団体受賞しました。

この賞は、「工学・工学教育に対する創意工夫・努力を評価し、奨励することを目的」とするもので、工学・工学教育に多くの優れた実績を挙げた個人または団体に贈られるものです。

今回の受賞内容は、「山口大学工学部学生の初年次教育の改善活動」で、平成17年8月に発足した本センターのあゆみと継続的な改善活動の実績、とりわけ、学部1年生が共通教育科目を受講する吉田キャンパスにおいて工学部サロンを運営し、初年次教育の改善企画することで充実を図ってきたこと、また平成23年度から全1年生に対して工学部版ポートフォーリオ「ステップアップノート」を配布し、学生のモチベーション維持とキャリア支援に尽力していることなどが認められたものです。

山口大学工学部附属工学教育研究センターの活動は、詳しくはHPからご覧ください。

山口大学工学部附属工学教育研究センターのページ

インドネシア マランイスラム大学(UNISMA)来学
(平成26年7月23日掲載)

6月27日(金曜日)に、インドネシア・マランイスラム大学のHardadi Airlangga医学部長、Aris Widodo研究センター長、Novi Arfarita農学部長代理らが来学され、山口大学工学部 と マランイスラム大学医学部及び農学部との学術交流協定が締結されました。 また、進士学部長、今井剛教授と学術交流・学生交流等の情報・意見交換が行われました。今後の両大学間における学生・研究者交流等が益々発展することを願っています。

広島県立高陽高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年7月23日掲載)

7月8日(火曜日)に広島県立高陽高等学校の2年生14名が、工学部を訪問見学に訪れました。堤工学部副学部長からの挨拶の後、本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴、電気電子工学科の堀田昌志准教授による模擬授業を受講いただきました。 最後に、広報室の瀧本浩一准教授による大学の概要や工学部各学科の説明があり、大学の雰囲気を楽しんでいただきました。 天候の都合でバスが遅れるなどのアクシデントもありましたが、遠いところありがとうございました。

博士前期課程2年 河村直樹君と真崎史章君が日本海水学会第65年会において学生優秀賞を受賞
(平成26年7月8日掲載)

博士前期課程2年 河村直樹君(物質化学専攻)と真崎史章君が6月19日(木曜日)、20日(金曜日)に沖縄県で開催された日本海水学会第65年会において学生優秀賞を受賞しました。

これは学術研究ポスターセッションにおいて特に優れたプレゼンテーションを行った学生に贈られたものです。

【発表題目】

「種々のアルキル鎖長を有する陰イオン交換膜を用いた同符号・同価数陰イオン選択透過性の評価 」河村直樹

「海 洋性微生物を用いたアスタキサンチンの生産」真崎史章

理工学研究科 鈴木祐麻助教が日本海水学会第65年会「進歩賞」を受賞
(平成26年7月7日掲載)

6月19日-20日に沖縄県男女共同参画センターてぃるるで開催された日本海水学会第65年会にて、理工学研究科の鈴木祐麻助教が「進歩賞」を受賞しました。「進歩賞」は35歳以下の若手研究者が発表した最も優れたポスター論文に与えられる賞です。鈴木助教は下記の発表にて、汚染物質が逆浸透膜(RO膜)を透過するメカニズムを解明するために重要となるRO膜/水分配係数を測定する手法を提案しました。

沖縄の正装「かりゆしウェア」を着用しての発表・受賞となりました。

【タイトル】

ラザフォード後方散乱分光法を用いた汚染物質のポリアミド系RO膜/水分配係数の測定

【著者】
鈴木祐麻(山口大学大学院理工学研究科 環境共生系専攻)
David G. Cahill(イリノイ大学 アーバナ・シャンペーン校 Departments of Chemistry and Materials Science and Engineering)
Benito J. Marinas(イリノイ大学 アーバナ・シャンペーン校 Department of Civil and Environmental Engineering)

豊浦高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年7月3日掲載)

6月16日(火曜日)に豊浦高等学校の1年生35名が、工学部の訪問見学に訪れました。進士工学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後、学食などでの昼食の後、本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴、最後に、図書館を見学し、短時間でしたが大学の雰囲気を体験いただきました。

光高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年7月3日掲載)

6月12日(木曜日)に光高等学校の2年生15名が、工学部の訪問見学に訪れました。進士工学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後、学食などでの昼食、本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴後、午後からは、電気電子工学科の山田陽一教授による模擬授業を体験しました。最後に、キャンパスツアーで図書館等の施設見学を行い、充実した一日となりました。

大津緑洋高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年7月3日掲載)

6月6日(金曜日)に大津緑洋高等学校の2年生18名が、工学部の訪問見学に訪れました。進士工学部長からの挨拶の後、広報室の瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明がありました。 その後、キャンパスツアーで図書館等を見学し、最後に本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴、短時間でしたが大学の雰囲気を体験いただきました。

インドネシア ブラビジャヤ大学来学
(平成26年7月3日掲載)

6月2日(月曜日)に、インドネシア・ブラビジャヤ大学の国際担当教員(Dr Agus Suharyanto)が来学され、意見交換が行われました。進士学部長、松田 博教授の他、ブラビジャヤ大学から本学の博士後期課程に留学している学生も同席し、有意義な一日となりました。 今後の両大学間における学生・研究者交流等が益々発展することを願っています。

早鞆高等学校生徒による工学部訪問見学
(平成26年7月3日掲載)

4月28日(月曜日)に早鞆高等学校の生徒22名が、工学部の訪問見学に訪れました。堤工学部副学部長からの挨拶の後、広報室の知能情報工学科・瀧本准教授による大学の概要や工学部各学科の説明と、ミニ講義がありました。 その後、キャンパスツアーで図書館等を見学し、学食などでの昼食の後、本学が推進しているグローバル人材育成事業のプロモーショナル映像を視聴いただき、充実した一日となりました。

知能情報工学科よりセキュリティ・キャンプ全国大会2014へ2名の学生が選抜されました!
(平成26年7月2日掲載)

セキュリティ・キャンプ全国大会2014(2014年8月12日(火曜日)~16日(土曜日))へ2名の学生が選抜されました!

セキュリティ・キャンプは、2004年度より毎年開催され、次代を担うサイバーセキュリティ人材の育成を目的としており、セキュリティ・キャンプ実施協議会/IPA(独立行政法人情報処理推進機構)により主催されています。本キャンプは、知名度も高く、セキュリティ業界に留まらず各方面から、高度なIT人材育成の有益なイベントとして認知されており、開催時は多くのメディアから報道されています。

本年度の全国大会は、301名の応募者から42名の選抜という難関において、知能情報工学科より2名(ネットワーク・セキュリティ・クラス1名(4年生:越智郁さん)、セキュアなシステムを作ろうクラス1名(4年生:畑野亜麻衣さん))の参加となりました。

[関連サイト]

IPA[セキュリティ・キャンプ全国大会2014]HP

セキュリティ・キャンプ実施協議会HP

セキュリティ・キャンプ全国大会2014 パンフレット [PDF(2.44MB)]

学術資料展示館HPのアクセス数が3万件を超えました!!
(平成26年7月1日掲載)

工学部学術資料展示館HPへのアクセス数が2014年6月28日時点で30,000件を超えました。ご覧いただいた方に御礼を申し上げます。 HP公開は2011年11月2日から、カウントは2012年8月10日から開始しました。約2年で3万件を超えたことになります。

現在では展示館のHPのアクセス数は1日約60件程度ですが、工学部のHPへのアクセス数の13%に達し、展示館HPに直接アクセスしている方も多いと考えられます。

今後も貴重な鉱物写真、坑内写真を掲載しますので、是非HPにアクセス下さい。また展示館ではパンフレットも無償で配布していますので、展示館の方も訪問して下さい。

工学部学術資料展示館のページ

(文責:展示館館長 小松隆一)

大学院理工学研究科 山吹一大助教 高分子学会 高分子研究奨励賞 受賞
(平成26年6月25日掲載)

公益社団法人 高分子学会(会員数:1万2千人)が主催する第63回高分子年次大会(平成26年5月28日~30日)において、大学院理工学研究科(工学部・応用化学科)の山吹一大助教が、研究題目「新規包接高分子の合成と二次電池材料への応用」で高分子研究奨励賞を受賞しました。この研究は、クラウンエーテルユニットと第二級アンモニウム塩ユニットからなる包接錯体化合物を利用して、様々な構造を有する新規な包接高分子材料を合成、その構造を明らかにすると共に、さらにこれを非水系ポリマーゲル電解質に応用しようとするものであり、高分子合成から、その応用まで、幅の広い研究となっています。

さらに、その研究成果の評価に加え、日本科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発(ALCA)のプロジェクトリーダーとしての活躍中であること、既に国際特許(PCT)1件、国内特許2件の関連特許出願に結びついている点も評価され、今回の受賞となりました。

写真左:第31期高分子学会会長 明石 満先生と山吹一大助教

理工学研究科 兵動正幸教授、吉本憲正助教、中田幸男教授がメタンハイドレートの研究で地盤工学会論文賞を受賞
(平成26年6月17日掲載)

平成26年6月12日(木曜日)、本学理工学研究科 兵動正幸教授、米田純研究員(元本学博士後期課程学生、現在産業技術総合研究所)、吉本憲正助教、中田幸男教授が、地盤工学会論文賞(英文部門)を受賞しました。 受賞論文は、公益社団法人地盤工学会(会員10,000人)の国際ジャーナルであるSoils and Foundations に掲載された深海底のメタンハイドレートの力学および開発に関する論文"Mechanical and dissociation properties of methane hydrate-baring sand in deep seabed"であります。 この研究は、この分野では受賞者らが世界に先駆け行ったものであり、その新規性と有用性が学術的に高く評価されたものです。受賞者グループは、1996年からこの研究を開始し、2004年に受賞対象となったメタンハイドレート三軸試験装置を導入し、以来メタンハイドレート資源開発に必要な力学特性を体系立てて調べてきました。 この研究で、科学研究費基盤研究Aに2度採択されており、3台の大型試験装置を導入し、多くの成果を上げてきました。文科省からも山口大学の特色ある研究の1つとして推挙されています。 受賞論文はその最初の部分のものであり、今後のさらなる発展が期待されています。兵動教授は受賞について、「メタンハイドレートの開発は国民の願いであり、今後とも社会に少しでも貢献できる研究となるよう精進したい」と抱負を述べています。

韓国忠北大学校を訪問
(平成26年5月30日掲載)

平成26年5月26日(月曜日)~28日(水曜日)まで、進士 正人工学部長、森田 昌行教授、藤井 文武准教授、鈴木 祐麻助教、間普 真吾助教、西村総務企画課総務企画主任の6名が交流協定を締結している韓国忠北大学校を訪問しました。忠北大学校では、Yeong-Seon Seok大学院長、Doo Hyun Kim工科大学長を表敬訪問し、今後の交流について意見交換をしました。その後、両大学の研究者によるジョイントセミナーが開催され、活発な情報交換が行われました。

またセミナー後の懇談会では、今後の両大学間における学生・研究者交流等について検討及び意見交換されました。

次回は、本学部にお迎えし、国際的に効果的な工学教育について、議論を深める予定です。本学部と同大学との交流が、ますます発展することを期待しています。

インドネシア ITS大学来学
(平成26年5月30日掲載)

平成26年5月14日(水曜日)に、ITS(Institut Teknologi Sepuluh Nopember)大学からRia Asih Aryani Soemitro副学長らが来学され、意見交換が行われました。 三浦副学長、進士学部長、中田国際交流支援室長、榊原准教授が参加し、今後の両大学間における学生・研究者交流等について活発に討論されました。 また、ITSから山口大学工学部に留学している学生とも面会され、有意義な一日となりました。

工学部 社会建設工学科 吉本憲正助教が日本材料学会の論文奨励賞を受賞!
(平成26年5月26日掲載)

平成26年5月17日(土曜日)、工学部 社会建設工学科 吉本憲正 助教が、「石炭灰および軟弱粘性土の造粒化と造粒材料の地盤材料特性、材料、61巻、1号、pp.19-24」で、日本材料学会 論文奨励賞を受賞しました。

この論文奨励賞は、前2ヶ年に日本材料学会が発行する会誌「材料」に掲載された単一の論文の中から、原稿受理日の年齢が40歳未満の第一著者あり、その論文が材料における学術・技術の進歩、発展に寄与し、独創性と将来性に富むものと認められた者に対して授与されるものです。

授賞対象となった研究の内容は、従来、廃棄物として処分されてきた石炭灰や軟弱粘性土のような材料を地盤材料として利用出来るように、造粒する方法やその技術について提案を行ったものです。また、その造粒物の粒子の強さや形状の特性を明らかにしています。さらに、地盤材料として利用する際に必要な力学特性についても実験的に解明し、粒子特性との関連性についても明らかにしています。

人工的に造粒により作製される廃棄物は、本論文で着目されたものだけでなく、スラッジ類、スラグ等もある。このため、この研究成果は多くの材料の評価につながる可能性もあり、今後の人工地盤材料の取り扱いの進展に大きく貢献するものと考えられる。また、論文の基礎的な知見は、粒子そのものが造粒によって作製されるということから、医薬や食糧などの他の分野への伸展も期待される。このように、多岐にわたる分野への大きな貢献などが評価され、日本材料学会論文奨励賞の受賞につながりました。

樋山准教授が空気調和・衛生工学会賞(学術論文部門)を受賞
(平成26年5月23日掲載)

大学院理工学研究科・樋山恭助テニュアトラック准教授が、第52回空気調和・衛生工学会賞(学術論文部門)を受賞し、5月13日の空気調和・衛生工学会通常総会後の学会賞表彰式において表彰されました。

今回の受賞は、「固定流れ場の熱応答を用いた熱環境シミュレーション」と題した一連の研究の成果が認められたものです。

本研究は、数値流体解析(CFD解析)といった高度なシミュレーション技術を活用し、室内の空間温度分布を考慮した建築のエネルギーシミュレーション手法の開発となります。ここで開発された技術は、近年需要が増えるタスク・アンビエント空調や、アトリウムを利用した高温排気等、室内の空間温度分布を高度に利用した建築の省エネ設計を評価するための基盤技術となります。近年その深刻さが増す地球環境問題を解決するために、建築分野の省エネ化に対する期待は大きく、本研究開発を含め、樋山准教授らの研究グループには、この課題を解決するための更なる技術発展への貢献が期待されています。

環境共生系専攻の佐伯 隆准教授のグループが日本レオロジー学会技術賞を受賞
(平成26年5月20日掲載)

理工学研究科(工)環境共生系専攻の佐伯 隆准教授のグループが日本レオロジー学会技術賞を受賞しました。界面活性剤を主成分とした添加剤によって水循環設備の輸送動力を低減する技術に関するもので、エルエスピー協同組合、周南地域地場産業振興センターとの産学公共同研究で進めてきたものです。同グループはこれまで環境大臣賞をはじめ、複数の賞を受けていますが、今回の受賞はその後も実用化を進め、首都圏の高層ビルや工場などの大規模な設備への適用したこと、および関連する研究成果が評価されました。受賞式は5月15日に東京大学生産技術研究所で開催された日本レオロジー学会の年会で行われ、その後、佐伯准教授が受賞講演を行いました。

受賞題目:抵抗低減効果による流体輸送の省エネルギー技術の開発と普及

日本レオロジー学会:http://www.srj.or.jp/gaiyou.html

花いっぱい運動記念ガーデンの開場
(平成26年5月12日掲載)

大学院理工学研究科・内田文雄教授研究室の基本計画策定による、花いっぱい運動記念ガーデンが、宇部市の常盤公園に4月6日開場しました。

工学部の所在地である宇部市では、昭和33年から花いっぱい運動の一環として花壇コンクールを実施しており、平成23年秋にはコンクール100回を迎えました。花いっぱい運動記念ガーデンは、花壇コンクール100回を記念して、今後のさらなる運動展開のシンボルとして整備されたものです。

花いっぱい運動記念ガーデンは、市民みんながつくりみんなで育てる協働型のガーデンをコンセプトに、約4000平方メートルの敷地内に四季彩の丘・緑里(みどり)の散歩道・ふれ愛の花園が展開しています。

ふれ愛の花園内のガーデンハウスは、内田文雄教授による環境配慮型の建築となっており、ガーデニングに関する情報の拠点としての役割を果たして行きます。

また、ガーデン内の花の植苗や整備には、感性デザイン工学科の学生達がボランティアとして参加しました。

内田文雄教授は、花いっぱい運動記念ガーデンが常盤公園ならではの四季折々が楽しめる市民の癒しの空間になればと話しています。

「花いっぱい運動記念ガーデン」は、宇部市ホームページからご覧下さい。

文部科学省情報ひろば特別展示「ナノスペース膜研究の紹介」を実施
(平成26年5月8日掲載)

5月1日(木曜日)から8月末(予定)まで、文部科学省新庁舎(東館)2階のエントランスにおいて、文部科学省と山口大学の共同企画による特別展示を実施しています。

山口大学では、地球温暖化対策技術の研究を推進し、バイオマスや水素エネルギーをはじめとする次世代エネルギーに関する研究開発を進めてきました。

人類共通の喫緊かつ最重要課題の一つである地球環境問題解決のための技術開発には、分子レベル(二酸化炭素分子や水素分子)での先端的な研究開発要素が多くナノテクノロジーの応用が必要です。

本展示では、山口大学大学院理工学研究科附属安全環境研究センターのグリーンイノベーション部門を中心に、革新的な化学プロセスの基盤技術として期待されているナノ スペース膜技術(ナノメートル以下の細孔を利用した分子ふるいにより高分離選択性が発現する)の研究開発に取り組み、企業等との共同研究により世界で初めて実用化した、世界中で200台以上の実績を有するナノスペース膜分離装置の研究開発事例を紹介します。

期間中、是非大勢の方にご高覧いただきますようご案内申し上げます。

文部科学省情報ひろばHP
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
開館時間:10時~18時 ※土曜日、日曜日、祝日、年末・年始休館
入館料:無料

実験廃液出し方講習会(薬品等使用量調査Web入力説明会)
(平成26年5月1日掲載)

4月21日(月曜日) C11講義室において15:00-17:40の間、常盤事業場労働安全委員会・衛生委員会の主催で労働安全衛生講習会(「実験廃液出し方講習会(薬品等使用量調査Web入力説明会)」)が開催されました。

排水処理施設の藤原先生により、実験廃液出し方講習会、薬品等使用量調査Web入力説明会が行われ、循環環境工学科の遠藤先生により、工学部危険物倉庫使用方法の講習が行われました。出席者は、194人でした。

また、本講習会は、大学院博士課程共通基礎科目「労働安全衛生特論」の2コマ分の講義に該当いたします。

E講義棟がリニューアルしました!!
(平成26年5月1日掲載)

平成26年2月、山口大学工学部E講義棟が約10ヶ月の改修工事を終えてリニューアルしました。

E講義棟の耐震改修が完了したことにより、常盤キャンパス全ての講義棟は「耐震基準」をクリアし、安心安全なキャンパスの集大成の整備となりました。

新たにエレベータ、多目的トイレも整備され、バリアフリーに配慮した設計となっています。

3階は、135席ほどの遠隔講義室となっており、吉田キャンパス・小串キャンパスと3キャンパスを繋いでの配信が可能です。

2014年度宇部高校SS課題研究Ⅱ(2年生)開講式について
(平成26年4月25日掲載)

4月23日(水曜日)、2013年度宇部高校SS課題研究Ⅱ(2年生)開講式が開催されました。宇部高校理数科の40名の生徒達は、昨年度SS課題研究Ⅰで学んだ内容を更に深めるため、1年間半にわたり工学部の研究室等に通う本格的な研究のスタートを切りました。

この日の開講式はE22教室において開催され、進士工学部長、岩本宇部高校校長、生徒代表の竹田力君からの挨拶のあと、全体講義として鬼村謙二郎教授による『安全衛生』、中村秀明教授による『知的財産』の講義を受講し、課題研究を進めて行くうえでの説明・諸注意がありました。その後、各グループ毎に分かれ、オリエンテーション等第1回目がスタートしました。

学術資料展示館パンフレットを作成
(平成26年4月8日掲載)

苣木鉱石標本を展示している工学部学術資料展示館では、山口大学後援財団の出版助成を受けて、展示館のパンフレットを作成しました。後援財団に感謝いたします。

展示館は、工学部を訪れる高校生、在学生の講義利用及び大学祭、教育後援会、鉱物マニアと研究者等年間800人程度が見学に訪れます。その際 鉱石についての理解を深めるために、展示館のパンフレットを作成しました。パンフレットは学術資料展示館Webページでもご覧いただけます。

鉱石標本を展示している本展示館は、日本でも例を見ないユニークな博物館で、鉱石標本収蔵数では日本最大です。また宝石級の綺麗な結晶、鉱石の成因及び今後の資源リサイクルについてのパネル展示も行っています。パンフレットにも貴重な鉱石、坑内写真等を掲載しています。

尚、パンフレットデザインは、感性デザイン工学科の内田文雄教授の監修で、有限会社ペーパー・スタジオが行いました。

工学部学術資料展示館 パンフレットのページ

(文責:展示館館長 小松隆一)

第7回 Choshu-London シンポジウムをUCLで開催
(平成26年4月7日掲載)

2014年3月12日(水曜日)、上村医学系研究科教授、西形理工学研究科准教授、上條理工学研究科准教授が、ロンドン(英国)のUniversity College London(UCL)を訪問し、第7回Choshu-Londonシンポジウムにおいて招待講演を行いました。UCLは幕末の長州ファイブが留学した大学として知られています。彼らを最初に世話したWilliamson教授はUCL化学科の有機化学の教授でした。この歴史的な繋がりに基づいて、本学はUCLとの交流を積極的に進め、これまでに学術交流協定の締結並びに博士課程の学生派遣、そして学術記念としてChoshu-Londonシンポジウムを開催してきました。今回初めて、このシンポジウムをUCL化学科のMotherwell名誉教授、Anderson教授の協力により、ロンドンで開催しました。

UCL化学科の正面玄関には、Williamson教授夫妻が日本からの最初の留学生を受け入れたこと、彼ら留学生にさしのべた暖かい助力に対する、安倍内閣総理大臣からの感謝状が、Williamson教授の肖像画とともに飾られています。日本、UCL双方がこの偉大な出来事に多大な敬意を表していることが感じられました。現在の本学化学系とUCL化学科の強い結びつきは、長州ファイブの留学から150年を経て、この歴史的イベントのスピリットが21世紀にも脈々と生き続けていることを示しています。今回のシンポジウムは奇しくも Williamson 教授と同じdistinguished professorshipを保持した2名の先生方のご尽力により開催され、シンポジウムの分野もWilliamson教授の専門分野である有機化学となりました。150年を経てのこの交流はとても感慨深いものがありました。

シンポジウムの前後に、UCL化学科有機化学部門の先生方と、研究や相互交流に関して幅広い意見交換を行い、UCLの大学院学生たちとは研究に関してディスカッションを行いました。今回の訪問では、双方向の研究者交流や本学からUCLへの留学、UCLから本学への留学の交流拡大が話題となり、それらを通じた協議から相互の信頼関係を高める有意義な時間を持つことができました。UCLは、山口大学が研究連携の強化と研究力アップを目指して選定した重点連携大学のひとつです。これからも、相互の留学やシンポジウムの開催を通じて、本学とUCLとの交流をますます盛んにしていきます。

工学部長就任のあいさつ
(平成26年4月1日掲載)

進士 正人

この4月より工学部長並びに大学院理工学研究科長に就任することになりました。微力ではありますが、以下のような課題に全力で努力したいと思います。

まず取り組みたいのは、「国際色豊かな大学院教育に接続する環太平洋で冠たる工学部を目指す」ことです。18歳人口の減少は、これから避けることができない現実です。合わせて、理系離れも叫ばれており、これから工学部を目指したいという国内からの受験生の量と質の低下が懸念されています。その一方で、日本のものづくりは、品質の高さで世界中に受け入れられています。すなわち、国際競争力のあるエンジニアは世界中に活躍の場が拡がっています。現在進行中のグローバル技術者養成プログラムを核にして、十分な基礎学力とコミュニケーション能力が身につく1年次からの学部カリキュラムの充実を検討したいと思います。そして、海外からの大学院留学生を積極的に勧誘し「国際色豊かな大学院」に直結する教育システム検討したいと考えています。

次に検討したいのは、「研究中心核の発掘と長期育成」です。理系学部では、若手人材育成「テニュアトラック」の採用実績が徐々に増えてきていますし、大学研究推進機構と連携し工学部関連研究者の中から研究中心核となる若手研究者を発掘し資金面で長期間支援する仕組みを模索したいと考えています。このためには、工学部独自の財源の確保が必要で、産学公連携による研究協力の仕組みを再度点検すると共に、無駄なエネルギーの利用を徹底的に削減した明るいエコキャンパスを目指したいと思います。