工学部研究紹介 研究詳細

オープンスペースにおけるスピーチプライバシー保護
さまざまな音声とノイズの到来方向によってスピーチプライバシー保護とノイズのうるささに関する心理評価がどのようになるかを調査する心理実験風景
近年、病院の診察室での診療や受付窓口での問診、薬局窓口での説明、オープンプランオフィスでの打合せ、税務署窓口などの公的機関での相談、学校での学習進路相談など、オープンスペースでのスピーチプライバシー保護が重要視されてきています。
大掛かりな防音工事を必要とせずに現状のままのオープンスペースにおいて、無意味ノイズで会話音声をマスクすることによって、音声やノイズの様々な到来方向といった複雑な空間音響条件を考慮した上で、情報漏えいの防止や個人情報の保護などのスピーチプライバシーを確保する、サウンドマスキングシステムを構築することを研究しています。
特に、心理的に最もうるさく感じない最低の音量でマスキング効果を得られるようにマスキングノイズのスペクトルを変化させるなど、独自の工夫について力を入れています。

佐伯 徹郎

Saeki Tetsuro

研究関連キーワード
  • 音響情報処理
  • 音声情報処理
  • 感性計測評価
  • 感性情報処理