工学部研究紹介 研究詳細

進化的アルゴリズムによる最適化とその工学的応用
最適化問題の近似解法
工学の分野には、「最適化」が必要な問題が多数あります。私の研究は、生物の行動や振る舞いをコンピュータ上でシミュレーションすることにより最適化問題を解くことができる、メタヒューリスティックな最適化アルゴリズムを構築することです。さらに、構築されたアルゴリズムを用いて工学上の様々な問題を解決する研究を行っています。例えば、アリの巣最適化は、アリの行動を模擬することによって、エサに到達する最短の経路を探し当てるものです。経路の数が少なければ、すべての経路をたどってみて、距離が一番短い経路を選択すればいいでしょう。しかし、通過地点の選択肢が増えていくと爆発的に組み合わせの数が増えていき、計算に時間がかかりすぎるため、実用的な時間内に解を得ることが難しくなります。このような問題で利用されるのが、「メタヒューリスティクス」というアルゴリズムです。

中村 秀明

Nakamura Hideaki

研究関連キーワード
  • 最適化理論
  • 知能情報処理
  • 遺伝アルゴリズム
  • 維持管理工学