工学部研究紹介 研究詳細

身近に安心して利用できる並列分散コンピュータの実現に向けて
自分自身で計算ユニットの障害状況を判断し、ネットワークを再構成する3次元積層型VLSIコンピュータの試作システム
スーパーコンピュータに代表される並列分散コンピュータは、乗り物や建物の安全設計、新薬や新素材の開発、防災や気象予測などをはじめとする様々な分野で活用されており、今や科学研究や製品開発には欠かせないものとなっています。身近に安心して利用できる並列分散コンピュータの実現を目指して、障害や故障などが発生しても問題なく動作できるようにするための、計算方式・通信方式・ネットワーク構成方式などの基礎研究や、並列処理アルゴリズム・並列処理回路などの応用研究に取り組んでいます。本研究は、コンピュータが自ら考えて、そのときの状況に応じて動的に内部構成を変更する機能を提供しようとするものであり、これを応用することで、例えば、インターネット上の多数のパソコンを用いる世界規模のコンピュータや、集積回路チップの中に実装される超小型のコンピュータなど、新たな並列分散コンピュータを実現することが期待されます。

福士 将

Fukushi Masaru

研究関連キーワード
  • 高信頼アーキテクチャ
  • リコンフィギャラブルシステム
  • グリッド・クラウドコンピューティング
  • 並列・分散処理