工学部研究紹介 研究詳細

複数のカメラを用いて高精度な距離を得るための計算技術の開発
左上図:左眼カメラで撮影した画像、右上図:距離画像の正解、
左下図:従来手法で計算した距離画像、右下図:提案手法で計算した距離画像
人間や動物は左右の眼から得られる2枚の映像をもとに外界の距離(奥行)を知覚しています。眼の代わりに複数のカメラを用いれば、ロボットや自動車にも距離測定機能を備えることができます。
ご存知のように、近年、衝突回避機能を搭載した自動車が注目されており異なる方式で距離を測定しています。ミリ波レーダ、レーザーレーダを用いる方式に比べて、複数のカメラを用いる方式は広い視野の奥行が得られること、道路のレーンマークや標識などを認識できることが利点として挙げられる一方で、遠方での距離の測定精度が低くなるという問題点が残されています。
我々の研究グループでは、複数のカメラで撮影した画像をもとに高精度に距離を測定する技術を提案しています。世界中の研究所や大学が取り組んでいる技術分野ですが、少ない計算量で高い距離精度を提供できることが我々の提案手法の特徴です。

水上 嘉樹

Mizukami Yoshiki

研究関連キーワード
  • コンピュータビジョン
  • パターン認識
  • バーチャルリアリティ
  • 組み込みシステム