工学部研究紹介 研究詳細

伝統的な農村集落を対象とした空間構造の理解と持続可能な地域計画手法の構築
山口県下関市の伝統民家で現在も行われている茅葺屋根葺き替え作業への参加・調査の様子(2014年3月)
日本の各地には、地域の気候や風土に根ざしてつくられた様々な形の民家や集落が存在しており、地域特有の環境の中で日常の営みを成り立たせるため、先人達の多くの知恵や工夫が凝らされています。そのため、現在でも日本中を巡ると、人々の営みによって維持されてきた多様で豊かな風景を目にすることが出来ます。
しかし近年、社会状況の変化の中で地域社会は新たな多くの問題を抱えており、特に農村地域では過疎・高齢化等の問題から営みの姿が大きく変わろうとしています。
地域に残る豊かな環境と営みの風景は、次世代に向けた自然環境配慮型の社会構築においても貴重な資源となるものであり、様々な要素により成り立っている農村空間理解のためのフィールドワークや実測調査等を行うとともに、空き民家や耕作放棄地の活用提案等を通して、新たな地域計画手法構築のための実践的活動にも取り組んでいます。

牛島 朗

Ushijima Akira

研究関連キーワード
  • 計画論
  • 都市・地域計画
  • 各種建物・地域施設
  • 景観・環境計画