工学部研究紹介 研究詳細

山口県に眠る豊富なバイオマス資源『森林・竹』からのガス燃料生成技術の開発
図は、おがくずからのガス燃料生成(化学反応)をともなう、ガス装置内の熱伝導シミュレーション結果の例を示します。
3.11以降、脱原発が叫ばれるようになり、太陽光、風力、地熱、木質バイオマスなど再生可能エネルギーの創出が急務となっている。その中でも、未利用森林による木質バイオマスエネルギー生成に高い関心が寄せられている。日本は、急峻な山に囲まれており、立地条件に見合った小型の分散エネルギー生成システムを開発することが有効といえる。特に山口県は、県土の約7割が森林と言われており、これを有効利用するために、小型分散エネルギー生成システムの要となるガス化装置の設計指針の提案を目指すことが重要である。しかしながら、バイオマスと一言でいっても、国内はもとより、世界各地で様々なバイオマス資源が存在しており、ガス生成しやすいもの(セルロースが多いもの)とガス生成しにくいもの(リグニンが多いもの)とに大別される。本研究では、様々なバイオマス資源からのガス燃料生成に対応できる熱・化学反応解析モデルの開発を行っている。

田之上 健一郎

Tanoue Ken-ichiro

研究関連キーワード
  • エネルギー工学
  • 反応流
  • 物質輸送
  • 混相流