工学部研究紹介 研究詳細

環境・エネルギー・医療に役立つ高性能分離膜
海水と河川水を供給するだけで発電する逆電気透析(RED)発電システム
私たちは現在、世界的な課題となっている水とエネルギーの問題を解決するために、新規な分離膜と、これらの膜を使用したシステムの研究開発を行っています。具体的には燃料電池、電気透析、逆電気透析発電用のイオン交換膜、水処理や有用金属回収のための分離膜、食品・医療分野への応用が期待されているモザイク荷電膜などです。
 一例として次世代再生可能エネルギーとして最近注目されている逆電気透析(RED)発電について説明します。REDは右図のように海水や河川水などの間に存在する塩分濃度差から電力や水素エネルギーを直接取り出すことができます。これが実用化されれば、ほぼ無尽蔵の海水から飲み水・有用資源・エネルギーが得られ、海に囲まれている我が国がエネルギー・資源大国になることも可能です。そしてこの技術は世界的な環境・エネルギー・資源問題の解決に大きく貢献することが期待されています。

比嘉 充

Higa Mitsuru

研究関連キーワード
  • 自然エネルギーの利用
  • 高分子機能材料
  • 環境修復材料
  • 膜分離