工学部研究紹介 研究詳細

小さな粒子の挙動から見る地盤の強さ、形状変化に関する研究
粒子の形状の違いによる斜面の傾きの変化
一見ひとつの塊に見える「土」は、手にとって見ると、小さな粒子の集合体であることが分かります。それらの粒子が流水等による堆積や、構造物の建設等によって受ける力によって接触、干渉し合いその相互作用によって静止しているときに、地盤は安定しています。新たに外から加わる力によって、粒子群が耐えうる強度を超えて粒子が移動する時、地盤は地すべりや地盤沈下等を起こします。
この様に、地盤全体から見れば小さな粒子の挙動が結果的に地盤全体の挙動を理解するために重要となります。そこで、土の強さ、形状の変化の特性を解析から求め、この結果から小さな粒子の挙動が与える影響を評価する研究を進めています。さらに、粒子が個々に形状が異なることや、粒子間に存在する水が土に与える影響を考慮した、実際の土らしさを表現でき、かつより簡単、短時間で解析を行う手法の提案を目指しています。

梶山 慎太郎

Kajiyama Shintaro

研究関連キーワード
  • 地盤工学
  • 地盤防災
  • 地盤の挙動