工学部研究紹介 研究詳細

触媒の"活きた状態"を捉える
様々な測定法を駆使して触媒を観測するイメージ図。
実際に反応が起きている状態で触媒を構成している全元素を分析することが可能です。
触媒が実際に動いている状態で観測することを「オペランド観測」といいます。私たちの研究室では、このオペランド観測システムを独自に開発し、触媒の機能解明を目指して研究を行っています。特に、太陽光・水力・風力などの再生可能エネルギーを利用して水から水素を製造するため、水の電気分解を行う水分解触媒をターゲットに研究を進めています。水を分解するためには水素生成触媒と酸素生成触媒が必要となりますが、酸素生成触媒の方が効率が悪いため、その効率を落としている原因をオペランド観測で調べています。化学系でありながら機械工作・計測制御などを組み合わせ、世界にここだけしかないオリジナル装置を開発し、触媒を構成している全元素を詳細に解析することが可能です。これらの測定で得られた知見を基に、高効率な水素製造システムを開発することを目指しています。

吉田 真明

Yoshida Masaaki

研究関連キーワード
  • 表面・界面
  • 触媒
  • X線・電子分光
  • 電気化学分析