工学部研究紹介 研究詳細

スマートフォンやウェブカメラによる簡易粉じん量測定
トンネル坑内で粉じん測定をしている状況。LEDライトを当てると浮遊粉じんが光に散乱し白く光っているのがわかります。
東アジア諸国の経済発展に伴い、さまざまな汚染物質が越境し日本に飛んでくるようになりました。そのため、山口県では天気が良いはずなのに、薄曇りの日が増えています。これは、微小粒子状物質であるPM2.5の濃度が高くなっていることを意味しています。この粒子は極めて細かいので肺に吸い込むと排出されにくい性質を持っています。私は、これまでトンネル建設現場において発生する浮遊粉じん量をスマートフォンで簡単に測定する方法を研究していました。この技術を応用し、安価に現在の粉じん濃度を測定する測定システムとして、スマートフォンやウェブカメラの動画像に撮影された粉じんの散乱光から粉じん量を推定するシステムを開発しています。この技術が完成すると、身近な場所の現在の粉じん量を簡単に知ることができ、例えば外出をするときにマスクを持参するとか、子供にマスクを持たせようとか判断できるようになります。

進士 正人

Shinji Masato

研究関連キーワード
  • トンネル工学
  • 建設環境
  • 環境保全