工学部研究紹介 研究詳細

低炭素社会の実現に向けた次世代電池材料の開発~ポストリチウムイオン二次電池の実現
ポストリチウムイオン二次電池開発に向けた電極材料開発の指針
現在の社会において、電気エネルギーはなくてはならないものです。近年では、脱原子力や化石燃料を目指し、風力や太陽光のような自然エネルギーを利用した発電が注目されていますが、自然エネルギーは天候によって発電量が変わってしまいます。この変化する発電量を一定に保つ方法の一つとして、電気エネルギーを貯めておく蓄電池が必要とされています。現在、最も普及している二次電池としては、リチウムイオン電池がありますが、使用されているリチウムは、希少金属です。また、電気自動車にも利用されているため、リチウムのような希少金属の埋蔵量にも不安があります。そのため、資源量が豊富なナトリウムを利用した次世代蓄電池の開発に取り組んでいます。その他にもリチウムイオン電池の更なる高エネルギー密度化を目指した新規正極材料の開発などについて、産学官共同で進めているプロジェクトなどにも参画し、日々研究を進めています。

喜多條 鮎子

Kitajou Ayuko

研究関連キーワード
  • 無機固体化学
  • エネルギー変換
  • 電気化学材料
  • 電池