工学部研究紹介 研究詳細

炭素繊維補強材を用いてコンクリート構造の耐久性をアップグレード
CFRPロッドを埋め込んで補強したコンクリート床版の輪荷重載荷実験
社会基盤(インフラ)の老朽化は、日本が抱える社会問題の一つです。社会インフラの中でも橋梁やトンネルといった道路構造物の多くは(鉄筋)コンクリートで建造されています。これから将来にわたり建設する土木構造物は、これまで以上の長期的な耐久性を実現する必要があり、また今ある多くの構造物はできるだけ永く使えるように、適切に維持管理していかなくてはなりません。私の研究室では、コンクリート構造物の耐久性向上に貢献できる各種の技術について取り組んでおります。そのひとつとして、鋼材のように腐食することがなく、軽量で優れた強度を有する炭素繊維補強材(Carbon Fiber Reinforced Polymer: CFRP)を用いてコンクリートを補強する技術について研究しています。写真の試験は、CFRP製の棒材(ロッド)をコンクリート表層に埋め込んで補強した鉄筋コンクリート床版上を大型交通車輌が繰返し通過する疲労性状を調べているものです。

吉武 勇

Yoshitake Isamu

研究関連キーワード
  • コンクリート
  • 複合材料・新材料
  • コンクリート構造
  • 維持管理工学