工学部研究紹介 研究詳細

遷移金属触媒による革新的結合形成反応の開発
遷移金属触媒による化学反応の概念図
私たちは様々な"有機分子"を利用しながら生活をしています。例えば、医薬品を構成する分子やテレビや携帯電話の画面に使われている有機分子などが挙げられます。そして、それらの有機分子は"炭素同士の結合"から形作られ、それらの構造の違いにより様々な機能を発現するのです。私たちは、そのような重要な分子を形成する炭素同士の結合をどのように効率的にかつ精密に作るかを研究しています。特に着目している手法は、"遷移金属触媒"を用いる有機分子構築法です。触媒はそれ自身で形を変えることなく効率的に炭素同士の結合をつくることが可能であり、そこから発見された手法はこれまでに数々のノーベル賞受対象となるほど実用的かつインパクトのあるものです。
私たちは身の回りにある有用な分子を効率的に作るために、遷移金属触媒の能力を使いこなすことでこれまでにない"革新的な化学反応開発"を目指しています。

西形 孝司

Nishikata Takashi

研究関連キーワード
  • 有機金属化学
  • 錯体化学
  • 有機化学
  • 合成化学