工学部研究紹介 研究詳細

電荷とスピンの機能融合が織りなす新しい材料・デバイスの開発
分子線エピタキシー装置と成長した薄膜の反射高速電子線回折像および作製したデバイス
電子は、電荷としての働きと、スピン(磁石)としての働きの2つの機能を持っています。半導体やLEDは電荷の働きを、ハードディスクはスピンの働きを利用しています。この両方の働きを同時に使うことで新しい機能を持つデバイスを作ることができます(スピンエレクト口ニクスと呼ばれます)。このような性質を持つ材料の一つに、半導体に磁性体を原子レベルで混ぜ込んだ希薄磁性半導体があります。この材料では、光や電圧で磁石としての性質を変えることができます。
原子レベルで積み上げて薄膜を作ることができる分子線エピタキシー装置を用いて希薄磁性半導体を作っています。また、数10nmオーダー(10nmは1億分の1m)の微細構造の作製が可能な電子ビーム描画装置等を用いて、スピンデバイスを作製し研究を行っています。

浅田 裕法

Asada Hironori

研究関連キーワード
  • 電気・電子材料
  • スピンデバイス
  • 微細プロセス技術