工学部研究紹介 研究詳細

金属表面を利用した水素負イオンの高効率生成とイオン性プラズマの応用
負イオンと正イオンの入射に伴う非金属表面の帯電について
電離気体であるプラズマを極めて高温に加熱して、核融合によるエネルギー生産が目指されています。加速した高エネルギー粒子をプラズマに入射して、プラズマを加熱する手法があります。気体の原子や分子を電離すると、通常は正イオンが生成されます。しかし、正イオンを用いたプラズマ加熱は効率が悪いという問題があります。一方、負に帯電した負イオンをあえて用いれば、効率良くプラズマ加熱ができます。また、非金属材質に負イオンビームを入射しても帯電が抑制されるため、高エネルギー入射による大深度へのイオン注入も可能となります。プラズマ中の正イオンと金属表面を利用して、壊れやすく作りにくい負イオンを効率良く生成する手法の開発を目指しています。

大原 渡

Oohara Wataru

研究関連キーワード
  • 基礎・放電プラズマ
  • 電子ビーム・イオンビームへの応用