工学部研究紹介 研究詳細

知的センシングシステムに関する研究
プライバシーを侵害しない輝度分布センサの開発
急速な少子高齢化のため、介護を必要とする人が増加する一方で介護者は減少しており、人手不足が大きな問題になっています。そこで、センサ技術を用いて高齢者の安全・安心な暮らしの手助けを行うことを目指して研究しています。
一例として、プライバシーに配慮しつつ、人物の状態を検知可能にするセンシングシステムを開発しています。高齢者の生命に関わる重大な事故が発生する場所としては、トイレや浴室が挙げられますが、このような場所にはプライバシーの観点からカメラを設置することができません。開発したセンシングシステムで取得する情報は、1次元の輝度分布のみであるため原理的にプライバシーを侵害する恐れはありません。そのため、カメラの設置を控えていたような場所でも気兼ねなく設置することができます。その結果、高齢者や非健常者の転倒による事故や、病気等による異常行動の早期発見が可能になります。

中島 翔太

Nakashima Shota

研究関連キーワード
  • パターン認識
  • 画像情報処理
  • 人工生命システム
  • センシングデバイス・システム