工学部研究紹介 研究詳細

脳波によるコミュニケーション:脳波は返事する
図1 脳波による意思表現
脳波は、頭皮に貼った電極を使って測ることのできる微弱な交流電圧です。これまで脳波は、医療診断などに用いられてきましたが、最近では脳波だけを使って自分の意思を他人に伝える装置(ブレインマシーンインターフェース:BMI)のような工学的な研究も盛んに行われています。BMIは、体を動かせない重度身障者のコミュニケーション手段や、ゲーム、家電の制御などの様々な用途が期待されています。
本研究は、「目を閉じていても使えるBMIの開発」が目的で、以下のような内容です。
1.安静閉眼時のα波が暗算作業や写真想起時に変化することを利用したBMIの開発
2.周期的な閃光刺激に対する意識集中による閉眼脳波の変化を利用したBMIの開発
図1に実験状況を示します。測定者(右)が被験者(意思を表示したい人)に問いかけます。被験者が「Yes」と答えたい場合は、上記の作業を行って脳波を変えます。

西藤 聖二

Nishifuji Seiji

研究関連キーワード
  • 計測システム
  • 信号処理
  • ブレインマシンインターフェイス