工学部研究紹介 研究詳細

マイナス200℃で電気抵抗がゼロになる超伝導現象をエネルギー技術に応用する
液体窒素(-196℃)で冷却した超伝導体を永久磁石の下に用り下げた様子(磁束のピン止め現象)
超伝導現象は、極低温の液体ヘリウムや液体窒素などで冷却すると電気抵抗がゼロになる現象です。今から約100年前に発見され、その後、多くの金属、合金、化合物、酸化物などで確認されてきました。この現象は電気抵抗がゼロになることから、電気エネルギー分野への応用が期待されています。
卒業論文の研究や大学院生の研究では、1.酸化物超伝導線材の特性を生かして超伝導コイルを設計する方法の研究、2.2000年に日本で発見されたMgB2を線材に加工する研究、3.超伝導の薄膜に微細な加工を行って特性を設計する研究、4.酸化物超伝導バルク体を用いた浮上措置の研究などを行っています。
『超伝導』は、21世紀の技術として、超伝導磁気浮上式鉄道「リニアモーター力ー」、送電ケーブル、超伝導電力貯蔵装置などへ、研究開発が進められています。

原田 直幸

Harada Naoyuki

研究関連キーワード
  • 電気エネルギー工学(発生・変換・貯蔵、省エネルギーなど)
  • 電気・電子材料(半導体、誘電体、磁性体、超誘電体、有機物、絶縁体、超伝導体など)
  • 超伝導・半導体材料
  • 電磁・マグネット