インドネシア地理空間情報庁と学術交流協定を締結

インドネシア地理空間情報庁と学術交流協定を締結

(平成28年8月4日掲載)

山口大学はこのたび、インドネシア地理空間情報庁(BIG※)との間において、衛星リモートセンシングの応用技術の地図化への応用に関する研究および人材交流推進を目的として、学術交流協定を締結することとなり、平成28年7月20日(水曜日)、常盤キャンパスにて協定締結式を行いました。

本学は昨年3月にインドネシア財務省と政策立案や公共管理の分野に関して、今年1月には、同国国家防災庁と災害リスクマネジメントに関して覚書(Technical Agreement)を締結しています。

今回学術交流協定を締結したBIGは、インドネシア国内の主要な大学と共同研究を行っており、本学の重点連携大学であるウダヤナ大学とも衛星リモートセンシングおよび海洋科学に関する学術交流を行っています。また、本学との間においても、研究者や大学院生による交流を行っています。協定式では、岡正朗学長が「大学として外国の研究機関と協定を結ぶことは意義深く、今後、新たな可能性が広がることを期待したい。」、BIGのプリヤディ・カルドノ長官が「今回の協定を通じて、研究はもちろん人材育成など、国家の課題解決につながることを期待している。」と挨拶しました。

このたびの学術交流協定締結により、双方の所有するデータの共有や、研究および人材育成における協力体制が整い、さらなる研究の深化や新たな展開が期待されます。また、人事交流においても、BIGの研究者の本学大学院への定常的な留学や、本学大学院生によるBIGでのインターンシップなど、研究者や大学院生らの相互交流の活発化も大きく期待されるところです。

本学では、今回の協定締結を皮切りに、他のインドネシア省庁との共同研究の可能性を拡げるとともに、ASEAN各国にも技術の応用・拡大を進めていきます。

※「インドネシア地理空間情報庁」(Badan Informasi Geospasial :BIG )
国土調査や地図作製活動を行う機関で、インドネシア共和国大統領統括機関の一つ。2011年に測量地図庁(BAKOSURTANAL)から現機関に改名された。日本における“国土地理院”に相当する。