さくらサイエンスプランにより中国江西師範大学の教員・大学院生を受入れ

さくらサイエンスプランにより中国江西師範大学の教員・大学院生を受入れ

(平成28年11月30日掲載)

平成28年11月14日(月曜日)から10日間のプログラムで、中国江西師範大学の教員1名と大学院生9名の一行を、工学部常盤キャンパスに受け入れました。

本招へいは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のさくらサイエンスプラン・.科学技術体験コースの支援を受けて実施したものです。

今回の訪問者は、触媒やゼオライト膜の開発、及び、それらの環境・エネルギー分野への応用研究を行っており、研究室長のChen Xiangshu教授も一行に同行されました。

本学大学院創成科学研究科・グリーンケミカル学研究室では、ゼオライト膜をはじめとした様々な無機膜や有機膜、無機・有機複合膜の研究や、触媒膜研究が行われており、研究分野の接点が数多くあります。

本招へいでは、両校間での学生交流の促進を目指して、学生主催による歓迎会や、学生による研究室・研究紹介も行いました。

プログラム初日は、親睦を兼ねて本学学生による「ちらし寿司」と「おでん」の作り方の紹介を行い、双方の学生にとって異なる食文化を体験する良い機会となりました。

歓迎会でおでんを囲んで

2日目以降は、研究内容や設備の紹介、議論等が行われ、研究室見学では実験設備に興味が集まりました。また研究発表会では、活発な質疑応答が行われました。

研究室見学
研究発表会の様子

また、日本特殊セラミックス株式会社や公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)を訪問しました。

ゼオライト膜の支持体として、セラミックス多孔体が用いられますが、高性能な支持体の量産やそれらの低価格化は実用化の大きな課題の1つです。日本特殊セラミックス株式会社は、安価なセラミックス多孔質管の量産化手法を開発研究しており、セラミックス体の開発コンセプトの説明を受け、設備の見学を行いました。

またRITEでは、二酸化炭素分離隔離技術や、次世代技術として期待されている水素分離膜反応器等の研究開発の説明を受け、関連設備を見学しました。

RITE見学の機会を利用して、奈良の春日大社や東大寺などを訪問し、日本文化や日中の友好の歴史などにも触れました。紅葉できれいに色づいた古都の景観に、訪問者たちからは感嘆の声が上がりました。

東大寺の見学

今回の訪問者から、本学博士後期課程への進学についての相談もあり、研究者とのマッチングや入学試験の説明、学費・生活費などの情報提供の機会になりました。