大学院創成科学研究科博士機械工学系専攻の原侑花さんが日本マイクログラビティ応用学会第33回学術講演会において毛利ポスターセッション敢闘賞を受賞しました

大学院創成科学研究科博士機械工学系専攻の原侑花さんが日本マイクログラビティ応用学会第33回学術講演会において毛利ポスターセッション敢闘賞を受賞しました

(令和3年11月26日掲載)

2021年10月13日(水曜日)~15日(金曜日)にオンライン開催された日本マイクログラビティ応用学会第33回学術講演会の毛利ポスターセッションにおいて、大学院創成科学研究科機械工学系専攻博士前期課程1年の原侑花さん(エンジンシステム研)が、敢闘賞を受賞し、宇宙飛行士の毛利衛さんから表彰されました。

本ポスターセッションでは、重力が関係する自然科学分野の発展とこの分野の将来を担う人材育成のため学生を対象に開催されるものです。優秀な発表には賞が授与され、審査委員長を務める宇宙飛行士毛利衛さんから、直接表彰されます。昨年度に引き続き、コロナ禍によるオンライン開催のため、画面上で表彰式が執り行われました。

対象となった研究発表は、「液滴干渉がランダム分散液滴群の燃え広がりに与える影響のパーコレーションモデルによる調査」です。本研究は、燃料噴霧が液滴間燃え広がりを通して全体として燃焼する群燃焼状態に移行する過程を記述するパーコレーションモデルを用いて、局所の液滴間干渉が液滴群の燃え広がりに与える影響を調べたものです。液滴干渉効果については、 国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟において2017年に行われた燃焼実験「Group Combustion」(研究代表者:創成科学研究科機械工学分野三上真人教授)により得られた、2a液滴干渉時の燃え広がり限界の結果を適用しています。本研究により、燃え広がりにおいて液滴干渉のみの効果が大きく現れる液滴群条件を解明し、さらに、局所の液滴間隔に依存した干渉効果への寄与度についても明らかにしました。

受賞に対して原さんは、「初めてのオンラインでのポスター発表で苦戦しましたが、このような賞をいただき、大変嬉しく思います。日々ご指導くださる先生方や、多方面からアドバイスをくださる研究室の皆様のお陰であり、大変感謝しております。今後もこの研究を進め、更なる発展に邁進いたします。」と喜びの言葉を述べています。

受賞者の原侑花さん