創成科学研究科電気電子情報系専攻松谷勇希さんが電気学会中国支部奨励賞を受賞

創成科学研究科電気電子情報系専攻松谷勇希さんが電気学会中国支部奨励賞を受賞

(令和4年4月6日掲載)

2022年1月11日に、創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程2年の松谷勇希さん(2022年3月修了)が、2021年度電気学会中国支部奨励賞を受賞しました。

この賞は、電気工学を学ぶ学生の向学心向上と優秀な学生の育成を目的に、2021年10月23日(土曜日)にオンラインで開催された第72回電気・情報関連学会中国支部連合大会において優秀な論文発表をした学生を表彰するものです。

松谷さんは、超伝導・電子材料工学研究室において-196℃の液体窒素で冷却すると電気抵抗がゼロになる超伝導体の応用に関する研究を行っています。連合大会では「酸化物超伝導テープ線材を用いた擬似バルク超伝導体の検討(松谷勇希・岡田侑果・原田直幸)」と題して論文発表を行いました。

超伝導バルク体は永久磁石よりも大きな磁場を捕捉できることから、モーターや磁場発生装置などへの応用が考えられていますが、機械的強度や大型化への課題があります。一方、液体窒素で冷却すると電気抵抗ゼロで大電流を流すことができる超伝導テープ線材が市販され、このテープ線材にはバルク体と同様の超伝導材料が用いられています。松谷さんは、内部に薄い超伝導層を有する市販のテープ線材を積層することで擬似的にバルク超伝導体を作製し、液体窒素中でバルク体と同じように磁場を捕捉させることができるか、実験と考察を行いました。

受賞に関して松谷さんは「この度は、このような賞を賜りまして大変光栄に存じます。これまでご指導下さった先生、公私共にお世話になりました研究室の大学院生・4年生にこの場を借りて御礼申し上げます。今後も科学の発展に貢献できるよう努めてまいります。」と喜びの言葉と抱負を述べています。

受賞した松谷勇希さん