創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程 1 年の佐飛優花さんが「IEEE HISS2022 最優秀研究賞」を受賞しました

創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程 1 年の佐飛優花さんが「IEEE HISS2022 最優秀研究賞」を受賞しました

(令和4年12月23日掲載)

2022年11月19日(土曜日)~20日(日曜日)、Web開催された The 24th IEEE Hiroshima Section Student Symposium (HISS) において、大学院創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程1年の佐飛優花さんが、 International session で発表した“Individual-Phase Reactive Current Control Strategy of an Active Power-Line Conditioner in Three-Phase Four-Wire Distribution Feeders” が「IEEE HISS 最優秀研究賞」を受賞しました。

論文発表件数は合計68件で、「IEEE HISS 最優秀研究賞」は最上位の表彰となります。(表彰対象者はこちらを参照)

受賞した佐飛優花さんは、「実験を主とする研究は、失敗が続き全く成果が出ないこともありますが、原因を突き止め装置が理論通りに稼働した時はこれまでの苦労をすべて忘れることができます。昨年、原因が分らず全く研究が進まない時期がありました。諦めて、違った制御方式の検討を始めたとき原因が分りました。C 言語で作成した Active Power-Line Conditioner の制御プログラムで 1/3 倍するのを忘れていたためでした。それ以降は順調に研究を進めることができ、上記の受賞となり大変うれしいです。」と喜びを述べています。

指導に当たっている同研究科パワーエレクトロニクス教育研究分野の田中俊彦教授が、「非常に優秀な学生で、実験的なセンスが良く将来が楽しみな学生です。」と語るとおり、佐飛優花さんは博士前期課程において1年間の期間短縮が認められ令和5年4月に博士後期課程へ進学する予定です。

また、田中教授が創成科学研究科博士後期課程の第1回修了生として指導した池田風花さんが、宇部工業高等専門学校電気工学科助教として活躍しており、池田風花さんが指導している専攻科生産システム工学専攻2年の岡本駿さんが International session で発表した“Voltage-Rise Suppression by Bidirectional Battery Charger for EVs With Reactive Power Control in Single-Phase Three-Wire Distribution Feeders” が HISS プレゼンテーション賞のマイクロンアワードを宇部工業高等専門学校 自主活動グループ「電気工学科E-Project」が HISS 最優秀研究室展示賞をそれぞれ受賞しています。池田風花助教の博士課程での指導教員であった田中教授は、「修了生が教育研究に全力で取り組み、指導している学生が受賞されたことは自身の学生が受賞した場合とは違った嬉しさがあります。」と喜びを語っています。(宇部工業高等専門学校のWebページはこちらを参照

田中教授は、「定年退職まで2年余りとなりましたが、今後も地方国立大学の教育職員の本務である教育研究に全力を注ぎ、電気電子工学分野における人材育成に貢献したい。」と話しています。

右から、Active Power-Line Conditioner、佐飛優花さん、田中俊彦教授